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カテゴリ:化学物質過敏症
「最近連絡なかったね」
「ひどい目にあったよ」 「またクリーンルームに何か来たの?」 「ファブリーズで倒れちゃった・・・」 「あんなもの撒かれたらぶっ倒れるよね」 K研究所臨床環境医学センター化学物質過敏症外来のORT(視能訓練士)のMさんは自分もバリバリの化学物質過敏症(CS:Chemical sensitivity)です。 CSはアレルギーよりも更に極微量の化学物質によって症状が起きますので、診断は大変困難です。 K研究所臨床環境医学センターでは、眼球運動検査、瞳孔検査、重心動揺検査などによってCSの状態を把握しておりますが、検査はクリーンルームで行われます(一般家屋の化学物質は300~500ppb、臨床環境医学センターは30ppb以下!)。 したがって、極微量でも化学物質を持ち込むと検査値に影響が出ますので、受診前には、厳しいチェックが入ります・・・ ○入室前に汗を流すような激しい運動はしない ○前日は入浴して清潔にする(石鹸・シャンプー・リンス・は香料の入っていないもの使用) ○当日は化粧品(化粧水・乳液・日焼け止め・マニキュア・香水・ヘアスプレー・ムース・ポマード)や 制汗剤はすべて禁止 ○日焼けや皮膚の剥離は落ち着いてから受診 ○軟膏は当日中止した状態で受診 ○感染症の受診は禁止 ○センター内での飲食は禁止、食後30分以上経過してから入室 ○喫煙・飲酒は前日から禁止 ・・・ところが、先日受診した(自宅の臭いで具合が悪くなる)男性の奥様が気を利かして「ファブリーズ」をシュッシュしてから来たのでさあ大変、CSのMさんは検査のときにぶっ倒れてしまいました。 点滴(解毒剤+ビタミン剤)で回復しましたが、しばらく調子が悪かったようです。 CSでファブリーズまで苦手な人はそれほど多くはありませんが、何が入っているかもわからないものをTVCMを信じて家の中に撒きまくる人が多いことには驚かされます。 化学物資過敏症外来の受診前禁止項目に「ファブリーズ」が入る日はそう遠くないでしょう。 ![]() ![]()
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