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カテゴリ:蕁麻疹・紅斑・紫斑
「今朝から口唇が腫れてます」
「溶連菌(+)です」 「食べ物じゃないんですか」 「食べ物のこともあります」 1年前から鼻炎・扁桃炎・中耳炎で受診している7才の女の子(アレルギー検査なし、母は花粉症)。 今朝突然上口唇が腫れたので、驚いて受診いたしました。 鼻粘膜と扁桃腺と鼓膜が赤かったので、溶連菌迅速検査をしたら陽性でしたので、抗生剤と抗ヒスタミン剤を処方いたしました「少し冷やしてね」。 クインケの浮腫は、原因不明に突然口や唇、目などの周りの局所性浮腫(血管浮腫)がおこる状態で、結局は蕁麻疹です。普通の病院に行けば、蕁麻疹の薬(抗ヒスタミン剤など)を処方されて「様子を見るように」で終わりです。原因を調べてもらえることは、まず有りません。「クインケの浮腫」などという怪しい病名をつけられて煙に巻かれておしまいです。 クインケ浮腫は、経験的には、溶連菌感染症が最も多く、果物などの食物アレルギーによる口腔アレルギー症候群(OAS:Oral allergy syndrome)が隠れている場合もありますので、注意が必要です。 食べ物の場合はわかります。生まれて初めて食べた、いつも1個しか食べないのを10個食べた。昨夜の○○が腐っていた・・・あれだ!とわかります。わからなければ感染症のことが多いです。 わからない場合には、アレルギーの検査が必要です。 この児も、いつかは検査(スクラッチテストor血液検査)をしようと思っておりましたが、今回もアレルギー検査は逃げられてしまいました。残念! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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