毒多ぁ亀山の小児科日誌

2010/05/25(火)21:07

☆母よりも抱いている赤子の頬が~☆

医療・制度・法律(202)

「出産後便秘と生理痛がひどくて・・・」 「妊娠中の食生活は?」 「たくさん食べて体重がどんどん増えました」 「赤ちゃんの頬っぺた赤いですね」 「いつも赤いんです~」 「卵アレルギーかも?」 「気にしてないんです~」  出産後から便秘がひどく、生理が始まったら生理痛がひどく、桂枝加芍薬大黄湯を内服しても改善しないと受診した27才の女性。  母を診察しようとしましたが、抱いている乳児の頬っぺたが真っ赤で「どう見ても卵アレルギー!」。母の鼻粘膜も真っ赤に腫れていて「アトピー(アレルギー)母子!」。  とても気になりましたので、念のために訊いたら「妊娠中はたくさん食べて体重がどんどん増えました!」。  簡単にアトピーの説明をしようとしたら「気にしてないからいいです」。あきらめました。  えっ?、母には何を処方したのかって?、一応デトックスに桂枝茯苓丸と桃核承気湯を処方しましたが、腹いっぱい食べていれば、効果は少ないでしょう。恐い恐い。  えっ?、いつもより押しが弱いって?、そのとおり!。  医療は契約行為ですので、母親の同意がなければ、なにもできません。今回は、児の受診ではありませんので、診察も、カルテの記載も、説明も、なにもありませんでした。残念。

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