2011/11/12(土)02:30
☆エゴマでショックは7名います☆
「おはぎでノドと唇が真っ赤になりました!」
「エゴマじゃないの?」
「エゴマを入れた入れ物を使ったようです」
「ミミハナノド赤いですね」
「3・4日前から咽頭痛と咳嗽がありました」
「マイコプラズマ(+)です」
乳児期から卵とエゴマで蕁麻疹が出る11才の女の子。8ヵ月前の進学時に受診しましたが、もちろんエゴマという検査項目はありません。
IgE:294、胡麻3(16.2)、杉3(7.89)、ヒノキ3(4.83)、シラカンバ3(4.09)、イネ科2(1.75)、ヨモギ2(1.46)、HD2(0.89)、ブタクサ2(0.83)、雑草2(0.78)、卵白・卵黄・オボムコイド≦0.34、抗核抗体80倍。
今回は、エゴマおはぎとアンコおはぎを両方自宅で作ったようですが、エゴマそのものではなく、エゴマおはぎを入れた重箱に移し替えたアンコおはぎ(おそらく微量付着)を食べたら、ノドが苦しくなって、唇タラコ状態になって受診しました。
4日前から咽頭痛・咳嗽を認め、鼓膜発赤と鼻粘膜および咽頭扁桃の腫脹充血を認めましたので、検査したら、イムノカードマイコプラズマ抗体(+)でした。
症状は、強ミノC+デカドロン静注+ジスロマック内服ですぐに良くなってしまいました。
8ヵ月ぶりのアレルギー検査(木の実っぽいもの)では・・・
IgE:338、胡麻4(19.6)、リンゴ3(4.81)、オレンジ3(4.70)、カシューナッツ2(3.31)、大豆2(3.28)、トウモロコシ2(2.38)、小麦2(2.07)、クルミ2(1.43)、ピーナッツ2(1.03)、ジャガイモ2(0.82)、カカオ≦LT 0.34、抗核抗体80倍。
エゴマアレルギーは当科では7名居りますが、豆っぽい・木の実っぽいものが陽性の児が多いです。
また、いつも少ししか症状が出ない食品でも、感染兆候があって、イムノカードマイコプラズマ抗体(+)の児は、激しく症状が出る傾向があります。恐い恐い。