毒多ぁ亀山の小児科日誌

2013/08/11(日)02:15

☆みみ見つけた!来るな~!☆

夏カゼ・エンテロウィルス・アデノウィルス(12)

「手足口病なので来るなって」 「えええ?これ?」 「病児保育に診療情報提供書いてください」 「必要ないけど一応書きます」 「レザミ満パイだって」  少しカサカサのある2才9ヵ月の女の子(IgE:3、杉・ダニ・卵白・ミルク・小麦・ソバ・大豆・卵黄・バナナ・オボムコイド≦0.34)。3日前から微熱37.6℃がありましたが、今朝H保育園の保母が「見つけたぞ~」「医者行け~」「園に来るな~」と言われたので、亀クリを受診しました。  毒多ぁの老眼ではよくわからないほどの小水疱でしたので、特に休園の必要はありませんが、H保育園は過敏なので念のため病児保育の診療情報提供書を書きました。  翌日、生後3ヵ月からアトピーで卵牛乳除去中の5才の姉(IgE:177、ダニ44.0、HD37.9、チーズ10.3、ミルク7.24、オボムコイド2.86、卵白1.78、卵黄0.76、犬・杉≦0.34)が、手足口病で受診したので、聞いたら「昨日は書類があって良かった」「レザミ満杯だけど姉も書類を」「意味ないけどお姉ちゃんにも書きます」意味のない書類をすぐに書きました。  手足口病は夏カゼのエンテロウィルス感染症です。約70種類居るエンテロウィルスは、全身あちこちに小水疱や口内炎を起こしますが、エンテロウィルス群の中でも、エンテロウィルス71番とコクサッキーウィルスA10、A16の3つは、手と足と口に発疹が出ますので、英国の医師が「手足口病」と命名し、学校保健法でも学校伝染病の第3種に分類されております。  医学的には治療はありませんし、法的に休園期間は「発熱、口内疹などの急性期症状が消退して、全身状態が安定するまで」となっておりますが、飛騨は無法地帯ですので「私が法律よ!」という保母が、眼を皿のようにして水疱を1個でも見つけると「見つけたぞー」「小児科に行け!」「レザミに行け!」「1週間来るな~」必要もない夏カゼの元気な児で病児保育園「レザミ」は超満員です。恐い恐い。

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