毒多ぁ亀山の小児科日誌

2019/02/11(月)18:47

☆鼻汁・鼻閉・鼾・落屑vs冷え症☆

薬物・薬効・薬害(209)

「いびきがひどいです」 「完全に詰まってますね」 「4才から鼻炎・中耳炎も治らないんです」 「冷え症のアトピーですね」 「血液検査は?」 「数値低いのでアレルギーというよりも<冷え症ですね」 「どうすれば?」 「LTRA+黄耆建中湯ですね」  風呂上がりに、足底が薄く剥けるので受診した6才の女の子。両親アレルギーなし。  足底は「汗疱」と思われましたが、鼻粘膜の腫脹がひどく、完全に鼻が詰まっておりましたので、訊いたら、いびきがひどいとのことです。  鼻炎も中耳炎も多汗症も冷え症のアトピーと説明したら、血液検査ご希望でした。  6才6ヵ月:IgE:70、黄色ブドウ球菌0.13、ブタクサ0.10、猫・カビ・シラカンバ・蛾・ダニ・HD・イネ科・杉<0.10  数値が低かったので、抗アレルギー剤ではなく、LTRA+黄耆建中湯としました。  アレルギーの数値が高ければ、アレルゲン対策+抗アレルギー剤でしたが、数値が低いので、冷え症の漢方+LTRAの適応です。  鼻炎の予防にも「抗アレルギー剤」と「LTRA」があります。  抗アレルギー剤(アレグラなど)が耳鼻科で処方されると「鼻炎の予防」皮膚科で処方されると「蕁麻疹アトピーの予防薬」です。  LTRA(ロイコトリエン受容体拮抗剤:オノン・シングレアなど)は拡げる予防薬です。気管支を拡げて「喘息の予防薬」鼻を拡げて「いびきの予防薬」です。  ねあせ多汗の漢方と言えば児は黄耆建中湯・成人は補中益気湯です。  黄耆建中湯+オノンで、調子がいいです。極寒地獄・飛騨。恐い恐い。

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