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テーマ:小学生ママの日記(28124)
カテゴリ:児童書
ダーリンはトニーという名の外国人・・・というわけではないのです。トニーとは、私が訳した児童ファンタジー『秘密のドルーン』の原作者トニー・アボット氏のこと。 アメリカ在住。メールのやり取りだけでお会いしたことはありません。でも、文面からは誠実で律儀な人柄がにじみ出ています。 トニーが児童書作家になったのは、自分の娘に本を読み聞かせるうちに、どうしても自分で書きたくなったからでした。 トニーの経歴をふりかえると、教師の母と退役軍人で社会人学生だった父の間に生まれた彼の実家には、いつも本があふれていたそうです。 そんな彼は大学で文学を学んだ後、欧州を放浪しながら詩作にふけり、帰国後は本屋や図書館で働く生活を送りました。 いかにも夢見る文学青年らしい経歴です。 息子の尻を叩く私たち日本の小学生母からすれば、自分の息子が就職も起業も独立もせず、ぶらぶらこんなことをしていたら、心配でしょうがないところです。 そんな彼もめでたく結婚して二人の娘に恵まれます。女性を射止める才覚と社会性はあったようで、おせっかいな日本のオバチャンとしては、ついほっとしてしまいます。 そして、上記のように娘との触れ合いを通じて、児童書作家になることを決意。プロ作家のもとで文芸創作を学び、ようやくデビュー作「あぶない男」を書き上げました。 そして、なんとこのデビュー作がいきなりヒット、アニメ化されてしまったのです。 トニーの成功は、「娘に本を読み聞かせる優しい父」というステップを経てはじめて得られたものだったんですね。 私も子どもがいなければ、トニーが書いた『秘密のドルーン』を訳そうとはしなかったでしょうし、そもそもこの本と出会ってもいなかったはずです。 また、この児童書を訳している間は、母親としての自分と仕事人としての自分がリンクし、自然に一体化していました。訳していていちばん幸福感が強い作品だったといえます。 仕事に没頭しているときにケンカしたりまとわりついてきて、いつも私を悩ませる息子達。 その息子達のおかげで、はからずも仕事面でこんな幸福を噛み締めることになるとは。「あーじゃまじゃま」などと言っていてはバチが当たるというものですね。 『秘密のドルーン』日本版実現の影には、トニーと私以外にも数多くの人々の努力があるのですが、ビジネスとは無縁のトニーと私の子供たちがいなければ、世に出なかった本でもあるのでした。 秘密のドルーン(1&2) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 1, 2006 01:53:05 PM
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