子供の性格―『秘密のドルーン』随想5
秘密のドルーン(1&2)ウチの小2の長男は、集中力があってプライドが高くて、自分に厳しく頑張り屋。でもあまりにもセンシティブで、ひとつのことに心を奪われると全く周囲が見えない。心根は優しいのに、このモードに入ると人への思いやりも吹っ飛んでしまう。いっぽう年中の次男は、集中力がなくて自分に甘くて、すぐに「ママやって」。兄弟でこうも違うかというほど、性格は正反対。私の育て方もあるのでしょうね。母は次男に甘いのです。でも、憎まれない人間的魅力があり、チビちゃん、赤ちゃんと馬鹿にしていると、あっと言わせるようなことをやってのける。親バカな分析ですが、子供の性格というのは、大人と違って「装う」「つくろう」ということをしないから、わかりやすい。自分の子も他人のお子さんも、見ていて飽きない。面白いですよね。私の訳した『秘密のドルーン』の登場人物たちも、それはそれは面白いです。主人公はアメリカの小学生3人組。役割分担がかなりはっきりしています。まず、主役格のエリック。素直で責任感が強く、反抗的ではないけれど、芯は強い。だから、怖い悪役に対しても、はむかう時ははむかう。息子にしたい性格のナンバーワンかもしれません。3人の中では、まだまだちょっと頼りないけど成長中のリーダーです。ちなみに、原書のイラストではメガネをかけていたんですが、日本語版のイラストを挿絵画家の笹井一個さんが担当することになり、メガネをはずしました。ハリポタブームで原書ではハリーさながらの風貌にしたのでしょうが、著者トニー(昨日の日記参照)に尋ねると「なくてもいいよ。そもそも、僕はメガネかけてるなんて書いてない。こっちのイラストレータが勝手にかけさせたんだ」とのこと。エリックの性格描写にもストーリーにも、メガネは関係なかったようで、日本版では女の子がちょっと「キュン」となる好少年に生まれかわりました。そして、3人組のもうひとりの男の子、ニール。彼はドルーンの登場人物の中でも、とても人気があります。性格は、一言で言ってお調子者。その場のノリで強気なことを言うけど、口ほどにもなく、けっこうすぐびびる。厄介ごとには及び腰です。脳ははっきりいって食欲に支配されています。でも、なぜか憎めない、ずっと見ていたくなる。気取ったところがなくて、自分を落としてでも笑いで場をなごませる。それに、いいかげんな物言いとは裏腹にじつは心底、友達思いなんです。人間的魅力ですね。そして、紅一点のジュリ。男勝りのしっかり者。遊びも、木登りやサッカーなど男の子のすることが大好き。だから、エリックやニールとつるんでいるんでしょう。頭もよくて、作中でも博識ぶりを披露します。将来が楽しみな女子です。私は女の子ならこんな娘がほしかったなと思います。私にとっては、息子と同様、自分の子どもたちのように思える三人の小学生達。新しい巻を訳すたびに、彼らのセリフやリアクションに「やっぱり!」「今度はそうくるか?」と密かな面白みを感じています。『秘密のドルーン』の登場人物のイラストは、このサイトで見られます。http://Droon.jp/