KTVデビュー(雲南省昆明)
先日中国人の友人の誘いで初めてKTVなるものに行った。 KTVとは日本でいうところの豪華版カラオケボックスだろうか。でも中国の場合、KTVは庶民感覚から言うとちょっと贅沢な遊びのようだ。日本のように高校生や学生が気軽に遊べる所ではない。一般庶民は誕生日パーティーとか特別な時にKTVを利用しているみたいだ。 庶民派を自称する私はこれまでKTVに行ったことがなかった。理由は二つある。一つは高いから。あとの一つは私は歌が恐ろしく下手だからだ。しかし今回は友人の誘いもあり、「それでは・・・」ということで行ってみることにしたのだ。 先に自宅で夕食を食べてから友人達とバスに乗って出かけた(KTV内の飲食は結構高くつくので)。バスを降りると「大明星」というネオンギラギラの大きな看板が目に入った。看板の下には英語で「BIG STAR」と書かれてあった。なるほど中国的なネーミングだ。 「大明星」の建物の前にはたっぷりとした駐車スペースがあり、入口にはボーイが立っていて、まるで高級ホテルのような感じ。10人位が座れるような2階の1室に案内された。部屋は日本のそれとさして変わらない。でも、もっとゆったりとしたスペースになっている。 日本でだと部屋に入ったらオーダーを聞かれるがここではそういうことなど無い。そもそも建物の中にはレストランや、ツマミや飲み物を売るコンビニがあって、客が好きなように利用すれば良いのだ。但しこれらの値段がちょっと高いのが難点。カールスバーグの小瓶が9元だった。 曲の方はどうかというと、日本の曲もあるにはあるのだがいささか古い曲(私が子供の頃に聞いた曲かそれよりもっと古い)、もしくは最近の流行曲だ。私がかろうじて歌えるのは高校か大学時代に流行った歌。それがすっぽり抜けている。 一緒に行った日本人の友人が、「日本の歌はどうせ中国人は知らないのだから大して構わないじゃないですか」と言ってくれた。でも、それってフォロー? まあ細かいことは突っ込まないことにしよう。とりあえず襟裳岬を選んだ。私が小学生の頃にレコード大賞(だったかな?)をとった曲だ。森進一のこの曲、思っていたよりも難しく思いっきり外してしまった。あーあ!ルームメイトのパクさん(韓国人留学生)は中国の流行曲を中国語でそれもかなり上手く歌い皆から拍手喝采。ちょっぴり彼が羨ましい・・・。 「こういう時に備えて中国語で歌える歌を練習しておくべきだったな」と反省しきり。まあ下手なのはしょうがないが、皆を喜ばすことくらいのサービスはしなくっちゃ!今度、流行曲のVCDでも買おうかな。 その晩は閉店の深夜2時まで歌いタクシーに5人無理やり乗り込み帰宅した。翌日はだらだらの1日となったのは言うまでもない。P.S. 選曲する際モニター画面に歌手の画像も写るのだが、北島三郎が何故か石橋貴明の写真だった。コレってギャク?