中国の労働環境は・・・
いつものようにスポーツクラブでネットをやっていたら、スタッフの日本語を話せる女の子がやって来た。また分からない日本語を教えて欲しいというのかなと思っていたら今回は違った。 彼女は今週いっぱいでこの仕事を辞めるのだという。彼女の仕事はスポーツクラブの周辺で通行人に声をかけ勧誘するという内容。しかし今月の彼女の成績は悪かったらしく、給料が出ないと目に涙をためて嘆いていた。それで辞めるのかあるいは辞めさせられるのか、その辺りはっきりとは分からないが、とにかくそういうことらしい。 来週から新しい仕事を探すと言っていた。今度はパン屋さんか何かの仕事をしたいと言っていたが、どうなるだろうか。もし仕事が見つからなかったら故郷の鄭州(河南省)に帰るとのこと。どうなるのだろうか?ちょっと心配だ。 中国の労働環境(条件)はかなり悪い。事務職は別として、店の店員とか食堂の仕事だと長時間労働でしかも賃金が低い。一体、中国には労働者を保護する法律があるのかと首を傾げたくなる。労働時間の制限とか、最低賃金とかどうなっているのだろうか? 中国の商店・食堂が夜遅くまで営業できるのも、労働者と月幾らということで決めているから、労働時間に関係なく彼ら店員を長時間働かせることが出来るからだ。残業という概念など存在しない。これは労働者にとってはなはだ不利な条件だ。 スポーツクラブの彼女のことにしたって、明らかにおかしい。そういうことがまかり通っているのが現在の中国だ。資本家にとって都合が良く、労働者にとっては全くひどい話である。中国もある程度経済力をつけてきたのだから、経済最優先の政策から人権問題や社会福祉をもう少し改善する方向へと政策転換しても良いのではないかと思う。 経済最優先で走り続けていたら、いつかその矛盾が一気に爆発するのではないだろうか。そんな気がしてならない。