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カテゴリ:物理とそのへん
wikipediaより
LHCは新しい物理を発見する鍵となるらしい。 そんなLHCは人気者。 お金が大量に注ぎ込まれていく。 あいつもこいつも、High energyがやりたい なんて言ってる。 Particle physicistはどきどきしながら 楽しみに来年のLHCの稼動を待っている。 俺は物理が好き。 でも思う。 LHC、金かけすぎじゃね? 基本的にParticle physicsの実験でよく使う Accelerator(加速器)が好きじゃない。 Particle physicsはFundamentalだから 物理学者は大好きなんだって。 ここでいうFundamentalて、つまり 物理という世界を創り出している大本の物理とでもいうか。 素粒子てのは この世界が構成されている粒子達のこと。 みんなが知ってる原子だって 素粒子の集まりみたいなもの。 昔は原子が最小単位と思われていた。 だから中学生の頃に原子の存在を習うと みんなその言葉が好きになる。 鉄腕アトムのアトムはAtom(原子)だい。 たぶん・・・ それと同じような感覚で駆られるのが物理学者。 原子が人気なように、 より詳しくオタクになりたい人には素粒子が人気。 別にPionやらMuonやらの特徴を知ったり Gravitonのことについて発見しても 今のところ これといった応用は存在しない(はず)。 だからそういう意味でもFundamental。 一般の納税者なら 「で、それを知ったからどうなんの?」 と知識によって得られる利益に興味がある。 科学者、特に物理学者は 知識自体を最大の利益と見る傾向がある。 (個人的に化学者や生物学者のことは知り合いにいないから詳しく判らない) もちろん資金調達のために あれこれ、自分たちの発見による応用、 つまりエンジニアリングを宣伝材料として 出資者達を説得するんだけれど。 だからLHCは知識を美とする物理学者が 最も興味を持つものという言い方をしてもいい。 例えばDNAの研究とか。 最近、物理学者の中でもこれの研究は熱くなってきている。 もちろんそこにはお金があるからだ。 DNAの研究が場合によっては癌の治療にも役に立つと言われている。 DNAというか細胞の研究自体がそうなんだろうけど。 ここには、はっきりとした知識の応用が見える。 DNAに関する知識は癌の治療に役立つと。 そうするとたくさんお金が出る。 癌を治療できたら大儲けできるものな。 でも、研究者達にとってはそれは 自分の興味を惹く研究をする口実であったりもする。 もちろんたくさんの人は世のためになればとも思っているだろうけど おそらく最初の動機は 「むむ、DNA。不思議だ。何が起きているんだ。知りたい!」 ではないだろうか。 というか、物理学者とはそうであって欲しいものである。 もしかしたら俺の勝手な理想像であって 現実とは違っているかもしれないけれど 好奇心から入り、そして応用(金儲け)も考えちゃう。 それが物理学者であって欲しい。 素粒子物理学は癌の治療には役に立たない。 これによる物理法則によって物を作り出すこともできない。 宇宙の起源を理解するのに役に立つとか このUniverseの謎を知ることに役に立つ。 まあ話によると政治的な理由で 科学の強い国は外交的に優位に立てるなんて話は聞いたけど 詳しいことはわからないし間違った情報かもしれない。 基本的そして究極的に人の知識への欲求を満たす、 それがLarge Hadron Colliderの仕事。 「で、それがどうした?てか意味なくね?」 なんて思う人もたくさんいるだろうな。 特にこのLHCの建設にかかっている費用を知ったら・・・ それでも実験したいと物理学者は願う。 LHCは人気者。 人の、自然という謎を解明したいという想いを背負って 稼動準備は進んでいく。 俺は好きじゃない。 素粒子物理学を詳しく知らないからかもしれない。 でも思う。 もうちょっと金をかけない実験のほうが 断然かっこいいと。 素粒子という物理の中で最小の物体を理解するのに Large Hadron Colliderという おそらく研究施設の中でも最大のものを使わないといけないなんて 皮肉だなと。 素粒子物理学者にはぜひ頑張ってもらって 新しい物理をばんばん発見していって欲しい。 それに関していろんな本を読める日が楽しみである。 でも俺はLHCが好きじゃないのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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