美容外科医日記

2007/06/13(水)17:08

暑い季節

美容外科医日記(149)

僕は、お昼をほとんど外で食べます。ですから、ずっとクリニックの中に閉じこもっている訳ではありません。もちろん、どうしても時間のない時は、朝出勤して夜帰宅するまで、一日中クリニックの中にいることもあります。どうも僕は、じっとしているのが苦手なこともあり、お昼に外に出ることはまるで日課の散歩のようでリラックスにちょうどいいと思っています。 今日は、時々行く公園で昼食を食べました。その公園の端に小さなテラスがあり、軽く食事ができるようになっています。僕はこのテラスが結構気に入っていて、食事の後読書をしたりしてリフレッシュする空間として利用させてもらっています。だいたい何も考えずに、公園にいる人たちや公園でたまに行われるイベントなどを見るともなく見ながら、体と心を休めています。調子の悪い日には、クリニックの患者さんの治療方法やクリニックの経営状態などをとりとめもなく考えたりすることもあります。おかしな話ですが、治療方針も経営方針も考えれば考えるほど、横道にずれ、最終目的地へ一直線に到達できないことが間々あります。灼熱の太陽の中、テラスのパラソルだけで日よけしていては、暑すぎていいアイデアも浮かばないし、日焼けの危険もありますから、ちょっと気をつけないといけないかもしれませんね。 今日は、刺青(イレズミ)の除去の施術がありました。レーザーで除去するのですが、やる方もやられる方もこれがなかなか大変です。やるこちらは、単純作業で大変です。今日の患者さんは結構広範囲に照射しましたので、なおのことです。僕など刺青のレーザー治療をした次の日は、目と首にきてしまいます。やられる患者さんとしては、まず注射の麻酔をしますので、それがまず大変です。注射が好きな人なんてめったにいませんからね。あと長時間じっとしていなければいけないので、これまた大変です。もちろん、治療費は自費ですので、たぶんこれが一番大変です。こんな大変な思いをしたのだから、一回で除去できればまだ救われますが、そうは問屋が卸しません。完全に、あるいは満足のいくように除去するには、同一部位の照射を数回しなければいけないのです。 そんな大変なことを考えると、世の中に色々やってはいけない悪戯はありますが、間違いなく刺青はそのひとつです。ちなみに、すごく簡単に言うと、刺青の治療には、刺青を入れた10倍のコストと時間がかかることは、刺青を入れたがる人はもちろんのこと、彫師もよく知らないかも知れませんね。

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