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本の森で呑んだくれ、活字の海で酔っ払い

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2019.10.03
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カテゴリ:本の本の感想
「『罪と罰』を読まない」を読んだ流れで読んだ図書館本だけど、思ったのと違って理屈っぽくてイマイチつまらなかった。・・・と思ったのだけど感想文を書いているうちにいろいろ新しい発見や示唆があったんだなと改めて知らされた。



●「本を読んだこと」と「読んでないこと」の境界が曖昧であること、読んでないからと言って何ら恥じることがないことなど分かったのはすごいことだったのかもしれない。

●第1章では、ひとくちに「読んでない本」と言っても「ぜんぜん読んだことのない本」「ざっと読んだ(流し読みをした)ことがある本」「人から聞いたことがある本」「読んだことはあるが忘れてしまった本」に分類してそれぞれについて述べている。書物全体の見通しの中でその本の占める位置を理解するには「ぜんぜん読んだことがない」ほうが良いだとか、流し読みこそがディテールに迷い込むことなくその本の本質を尊重することになると述べられていた。しかも、

〇本を読む一方で、読んだことを忘れはじめる。これは避けられないプロセスである・・・多かれ少なかれ、ほんの一部分しか読まないし、その部分にしても、遅かれ早かれ、時間がたてば消える運命にある。

●なのでこの本は流し読みにすることにした。理屈っぽい話に付き合って我慢して読んでもどうせ忘れてしまうだろうし・・・

●第2章および3章は読んでない本について堂々と語ることについて書かれているが、実際にそんな必要性に迫られる場面はこれからの人生においてほとんどなさそうな気がする。夏目漱石の猫の小説について語られていたのに驚いた。漱石さんってもしかしたら世界的な作家だったの?もしかしたら、この漱石の作品が題材として語られていたということだけが、自分にとってこの本の印象として残り続けるの可能性もある。

●緻密に読破してもどうせ全部は記憶できずだんだん忘れていくもの、ならば流し読みで十分だし流し読み自体にも全体を把握しやすいというメリットもあるだろう、人から聞いたことがあるだけの本や、「読んだことあるけど正直な話ほとんど忘れちゃったよ」(これが大部分?)みたいな本についても堂々と語っていいんだぜっていう話だと理解する。

●なるほどとうれしく思ったが、これは哲学書や論文、身近ではビジネス本や科学の本の話であって、小説ではまた楽しみ方が違うような気がする。「吾輩は猫である」は読んだことないので何ともコメントできないが、「アクロイド殺し」は読んだことがある。あらすじだけ分かればそれで何かを語ることもできるだろうしそれでもいいのかもしれないが、あれこれ考えながら最後まで読んで結末に驚くという楽しみはじっくり読まないと得られないのではないかと思った。

●述べられていることはある意味正しくて衝撃的、読書の概念をより自由にとらえることができるようになった。読書は仕事ではなくて趣味なのでもっと自由に本によって態度を変えていいのだろう。とくに仕事の本に対してはきっちり熟読にこだわる必要はなく、流し読みのほうがむしろいい場合もありそうだとヒントになった。

●以前より、専門書や実用書は目次と前書きとあとがきが最重要で、それだけ読んだらほとんど全部読んだのに近いと思っていたけど、何だか通じるものがあるような気がした。





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Last updated  2019.10.03 22:30:21
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