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カテゴリ:医療・介護一般をテーマにした本
●整形外科医、精神科医から緩和ケアになった阿部先生が
〇「科学的」にだけ考えているゆえに越えられない壁があり、それが”治せない”痛みを作っている ●と問題提起、痛み、とくに慢性疼痛を構造構成主義の立場で見直すことを説いた本。痛み、特に慢性疼痛を理解するうえで目からうろこだったので医療関係者には一読を勧めたい。緩和ケアに関係する人たちにもぜひ。 〇「痛みとは契機=志向相関的に構成され続ける構造である」「志向をとらえ、契機を与えより良い構造に構成する」 ●ってどういう意味??これって哲学書?ここだけ読むと意味わかんないけど実はちゃんと内容を読めばわかりやすく、書かれていることも違和感なく 日ごろ痛みに関して自分で思っていたことが整理されると感じた。 (抜き書き) 〇意味や価値は科学では扱えない(●スピリチュアル?生物心理社会学的アプローチ?全人的医療?・・・の別側面??) 〇戦略的ニヒリズム(●意味が分からないと思うけど本を読んでね) 〇痛みというのは単に感覚なのではなく、当人の持つ意味という志向を持つ構造である(自身の痛みに対しての固有の意味付け) 〇痛みはこの絡み合った糸のようなものです。縦から横から、表から裏から・・・ 〇様々な視点をもって痛みという大きな構造に向き合い、様々な方向から少しずつ!”解きほぐしていく”こと ●ハウツー的にすぐ役に立つわけではないけど医療関係者にはぜひ読んでほしい良書だと思う。まずは見方や価値観をもっとフリーにしたい。
さらに構造構成理論を学びたければ分かりやすいのは「わかりやすい構造構成理論―緩和ケアの本質を解く: 岡本 拓也」でお勧めだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.10.23 22:58:35
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