254890 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

本の森で呑んだくれ、活字の海で酔っ払い

本の森で呑んだくれ、活字の海で酔っ払い

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

呑んだら読むな_読むなら呑むな

呑んだら読むな_読むなら呑むな

Recent Posts

Category

Keyword Search

▼キーワード検索

Archives

Favorite Blog

徳永聡子(編)『神… New! のぽねこさん

備忘録(4月13日~19… New! みらい0614さん

西寒多神社の藤を見… New! 大分金太郎さん

花の追っかけ~~ア… kiki2406さん

『鬼怒川』有吉佐和子 ばあチャルさん

2019.11.24
XML
テーマ:お勧めの本(7204)
​​​​​​​​​・ちょっとブームは去ってからだけど「​蜜蜂と遠雷​」を読んだ。映画「蜜蜂と遠雷」も旬を過ぎてぎりぎりで最終上映間際に滑り込みで観ることができた。文章で読んだだけのイメージの曲がどんなんだろうと思ってスクリーンで聴きたくなったので何とか間に合って良かった。朝8時から上映で早かったせいかもしれないけど観客は自分だけ、貸し切りシアターだった。

・それはともかくとして、画像でみると印象的だし音も当然ながらリアル、でも紙の小説で読んだほうが面白くて深いとも言えると思った。読んだ人の自由度も高いけど、素養がないとイメージが貧困になってしまうのかと思うと、読む人の実力次第なのかも?ワシはそんな実力はないので、読んで関心を持った曲を聴いてみていくだけなのだ。それだけでも楽しい。

・そういうわけで、読んで「ピアノの音っていうか音楽が聴こえてくるような本」を思い出してみた。読むと聴きたくなっちゃうんだよね。

「​蜜蜂と遠雷/恩田陸​」
 本を読んで面白かったので映画も観た。本が先か映画が先かどっちがいいのか?

「​羊と鋼の森/宮下奈都​」

 これ本当に聴くよりも読んだほうが音色というか音楽が分かるような気がする

「四日間の奇蹟 (宝島社文庫) | 浅倉 卓弥」
・ベートーベンのピアノソナタ#14「月光」が聴きたくなる、第1回『このミステリーがすごい!』大賞の金賞受賞作品だけどファンタジーの入っている。
〇魂を救うスピチュアルケアの物語だったと思う。死にゆく人には過去の自分の人生に誇りを、今生きている人にこれまでとこれからの人生に誇りと希望を!というメッセージを贈っている。
●著者が書いた諸説の書き方入門書で知った図書館本。 読後にamazonプライム無料DVDもみた。
●「このミス」大賞だけど、シンプルな構成のファンタジーでとてもよくできているなぁと思った。後半はページをめくるのももどかしい程のめり込んで読めた、ということは前半がちょっと間延びした印象ありかも?DVDのほうが泣けた!
●登場人物や展開が微妙にDVDでは違っていたけど、DVDのほうがテンポがあっていた気がするかな?でも出てくる音楽との絡みは音のない小説に軍配が上がるかも?
〇かつて手にしていたものにこだわって今の自分を受け止めていなかったのは・・・●耳が痛い
●千織を救うために銃で左手の指を失ったピアニスト、自らの命と引き合えに千織を救った女性、それぞれに葛藤しながら最後は・・・ラストは感動です



「連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫) | 中山 七里」
・ベートーベンのピアノソナタ#8「悲愴」が聴きたくなる、猟奇的殺人事件サスペンス。中山作品なのでどんでん返しに次ぐどんでん返し。弾く人によって、弾く人のコンディションによって演奏は変わるのだなと知らされた。

​​​​​​​●中山七里さんは3冊目だけど結論的には一番面白かったとしてもいいのかな?とさえも思えるが、それは最終的に全部読み終わってからの感想だということになる。序盤での吊られた全裸の女性死体とか幼稚な犯行声明とかでのめり込まされるものの、猟奇的な連続殺人が続く中盤以降のサイコな展開でちょっと引いてしまうし、終盤の格闘シーン2場面は異常に長く感じてしまった。が我慢して読み続けていると、それらのネガティブな要素を一蹴してしまう程のどんでん返しが!これがこの小説の真骨頂だったのだと読み終わってから気づくのだ。

●音楽との絡み、精神障害のこと、子供に対する虐待やいじめのこと、いろいろな分野を絡めて面白いストーリーにはなっているけど、一つ一つの分野に対して踏み込みが足りないような気がした。フィクションとは言えどうなんだろう?たしか安楽死関係の作品でも取材というか勉強不足を感じた。小説は面白いし実力はあるのだろうと思うけど、だからこそしっかり取材して欲しいなと思う。

●著者の中山七里さんはクラシック音楽というか音楽が好きなんでしょうね。この小説のおかげでベートーヴェンのピアノソナタ#8「悲愴」を聴きながら書いています。演奏家によってそんなにも違うのかというイメージが正直なところ湧きません。ワシが聴いているのはグレングールドですが、力強いと書いてあったアシュケナージも聴いて聴き比べしてみようかと思う。

●2009年「このミステリーがすごい!」大賞の候補には応募350本の中から前代未聞、同一著者中山七里の2作品が二次選考会に選ばれてしまったらしい。この作品は残念ながら大賞には選ばれなかったようだが面白かった。終盤のどんでん返しに次ぐどんでん返し、で最後の1行でまた・・・

●中山七里さんには「カエル男」に続く音楽シリーズがある。第1作の「​さよならドビュッシー​」しかまだ読んでないけど、こちらもまさに、ピアノが、音楽が聴こえてくるような、聴きたくなってしまうような本だ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2019.11.25 07:34:12
コメント(0) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
別の画像を表示
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、こちらをご確認ください。



© Rakuten Group, Inc.