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本の森で呑んだくれ、活字の海で酔っ払い

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2019.12.01
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テーマ:お勧めの本(7171)
カテゴリ:スポーツする小説
​ 「​サクリファイス​」に続いて近藤史恵さん作品の2作目、今回は図書館本で。​
​●日本人プロ自転車レーサーのチカが、ヨーロッパのチームに移籍、エースのミッコをアシストする立場になっているというシチュエーションでの小説。​

2018年11月25日読了


●本格的なレースの経験はもちろんないが、アマチュアのロードやマウンテンバイクの大会だったりトライアスロンなんかの大会には出場経験あり、雰囲気や息遣いは結構わかるかな。スタートと同時にカチカチと音をさせてSPDでシューズをペダルに固定しながら集団が動き出す。みたいな場面の記憶がよみがえるし、なにせ集団走行の迫力だったり集団から千切れたらリカバリできないらしいことも知っていた。なのにロードレースが団体競技だということはほとんど理解できていなかったというか知らなかったんだなあと思った。たまにBSなんかで海外の自転車レースを見ても理解できなかったのはそのへんだったのかも?

●実は、著者の近藤史恵さんはロードレースのファンだけどナマでレースを見たこともないし、ましてやロードバイクに乗ったこともないそうです(サクリファイスの解説より)

●それなのに、この息遣いを感じるようなレース中のリアリティー(といっても実は自分もリアルを知らないんだけど)は凄いなと思う。で加えて、人間ドラマとしてのリアリティー(同じくリアルを知らないんだけど)、スポンサーとの大人の関係など・・・ストーリーそのものよりもこの臨場感とリアリティーがこのシリーズの魅力だと思うのだけど、さすがプロの作家さん。

●日本ではマイナーだけどヨーロッパの一定の国ではかなりメジャーな競技だってことが、改めてこの小説を通して実感させられた。

〇フィンランド人のミッコじゃダメでフランス人の二コラが勝つこと
●人種差別?というよりも日本人にとっての相撲に近い感覚なのかもしれないと思った。

●小道具としての「黄色いライオン」がちょっと気になった。ツールでトップに立った選手がつけるジャージ「マイヨ・ジョーヌ」、そのジャージと一緒にもらえるぬいぐるみのことらしい。それが欲しくてたまらないけど手に入れられない人がほとんどだけど、ニコラにはそうでもなく、日本人女性に簡単にあげてしまった。その意味は・・・いろいろ考えられる気がする。

●ついでに「マイヨ・グランベール」は山岳賞を取った選手に与えられる白地に赤の水玉模様のジャージ。こういうデザインのジャージってよく見かけるけど、そういうことだったんですね。「私は山登りが得意です」みたいな感じ?ときどき自転車やランニングの大会で見かけた似たデザインのシャツのオリジナルはこれだったのかもと気が付いた。

〇「チカ、ニコラはクリーンだと思うか」
●「暗雲」ってそっち? ドーピング EPO 疑心暗鬼 ニコラは?
●ドーピング、「サクリファイス」もそれがミステリー的要素のポイントだったがこの作品もまた?そういえば、実在する過去の絶対的ツール王者だったランス・アームストロングも最後はドーピングで名声を失ったと記憶している。

●ニコラの自由気ままで将来有望な選手になったニコラにとっての恩人であり幼馴染でありチームメイトであるドニが悲しい。

近藤史恵さんの自転車レースシリーズ5部作(続編はあるのか?)
「サクリファイス」
「エデン」
「サヴァイブ」
「キアズマ」
「スティグマータ」





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Last updated  2019.12.01 12:17:15
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