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本の森で呑んだくれ、活字の海で酔っ払い

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2020.03.12
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テーマ:お勧めの本(7214)
・中山七里音楽シリーズは「カエル男」を除けばデビュー作の「​さよならドビュッシー​」に続いて2作目、きっと読んだら面白うだろうなと思って図書館で手に取った。

​・以前に​「​ピアノが、音楽が聴こえてくるような本​」をまとめて紹介したことがあるけど、これはヴァイオリンやオケの音が聞こえてくるような本だった。あまり聴かなかったヴァイオリンに関心を持つきっかけになってくれた。本当はロック好きなんですけど・・・


2020.3.10読了 中古しかないので電子書籍にリンクしました


・密室で名器ストラディバリウスが盗まれた話から始まるのだけど、前半から中盤までは音大生の悩みとか確執を絡めながら、演奏場面の描写が半端ない!実際にその曲を聴いているよりも遥かにその演奏を感じているような気分になってしまう。おかげでパガニーニやチャイコフスキーやラフマニノフを聴きたくなってCDを聴きなおしたりアマゾンミュージックで繰り返し聴いたりしてしまった。というか、尾を引いて今でも聞いている。曲の解説として読んでもいいのかもしれないなとも思う。この手の音楽小説は好きだなと思う。パガニーニなんかはアマゾンで映画も観たし・・・

・それだけでもそれなりに楽しめるのだけど、そこは「どんでん返しの帝王」なのでそれだけでは終わらないのだ!

・気弱で真面目な主人公の晶がまさかの真犯人!??ちょっと納得がいかないかなあと思って読んでいたら・・・それは彼女をかばって罪をかぶろうとしての虚言だったというどんでん返し、さらに彼女は偉大なピアニストである祖父の彰良を助けるために企んだこというさらなるどんでん返し、さらにさらには実は不治の病を患った祖父の彰良が未必の故意で彼女の企みを誘導していた・・・彰良が実は主人公晶の父であったことも明らかになり、音楽家としての才能の限界を見切ってしまった孫の初音にも関心を失っていたとか・・・もうこんがらがってきたわい!って感じ、まちょっとシンプルでもええんでないかとも思えた。

・去年11月に読んで映画まで観た「​蜜蜂と遠雷​」で音楽家の世界を垣間見た気がしていたけど、この本では音大生の世界もだけど、何よりトップアーチストの栄光と孤独が最後に描かれていたのが印象に残った。

・前作「​さよならドビュッシー​」でも登場したピアニスト岬洋介が大学の非常勤講師となって登場している、というかほぼ主役でいい味を出している。彼がリサイタルで演奏した「皇帝」も、もちろん初めて聞いてみた。





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Last updated  2020.03.12 20:57:13
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