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テーマ:お勧めの本(7214)
カテゴリ:エッセイなど
・「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをゆかいに、ゆかいなことをまじめに」という井上しさしさんの含蓄のある言葉といっしょにシンガーソングライターの笠木透さんが紹介してあったので図書館で借りましたが・・・最後まで読んでもこのフレーズは出てきませんでした。他の本か講演での言葉だったんでしょうか? ・ほんとに頭の良い人は難しいことをやさしく話せる人だと思っていたのですが(簡単なことを難しそうに言って偉ぶっている輩は鼻につく)、さらに深く、愉快に、真面目にってのはカルチャーショックでした!ってこの本には関係ないけど・・・ ・なんだか日本語を見直して日本語がが好きになってくる本でした。 ・例によって ●自分のコメント/○本からの引用 です。
○「母語は精神そのもの」=「言葉は道具ではない」(母語以内でしか別の言葉は習得できない) ●だからしっかり日本語をものにしなくちゃいけないってこと ○芝居の言葉は「やまとことば」じゃないとダメ・・・漢語だと観客の理解が一瞬遅れる ○「権利」と「自由」・・・外来語を漢字で翻訳するときの問題 「ライト」→「権利」:もともとは「力ずくで得る権利」というニュアンス 「フリーダム」→「自由」:もともとは「わがまま勝手のし放題」という意味 どちらも日本人の遺伝子にはよくないこととして染み込んでしまった ○日本語の発音 「あ」:口の中の中心の低いところから出てくるので母音の音色としては非常に安定して大きい 「う」:苦しいときとか辛抱する時に「うー」という ○日本人訛りの英語をきっちり使えればいい ●もともと日本語の発音にないものやアクセントも音程だけでなくて強弱もある外国語なのでそういう考え方もありかなと思う。努力はするけど同じように話すことより訛りのある英語で伝えることのほうが大事だと思う。(目からウロコ!) ○「は」と「が」の違い:大野晋説 既知の旧情報には「は」、未知の新情報には「が」 ●なるほど! ●今まで日本語は世界では少数派で不便、つまらないものだと思っていたけど日本語って誇らしいものなんだなぁって思えたのが最大の成果だと思います。必ず母音で終わる美しく力強いことばなんですね。しゃべり方もちゃんとしなくっちゃと思った。
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Last updated
2020.04.04 14:08:38
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