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テーマ:お勧めの本(7211)
カテゴリ:SF小説
「リセット/垣谷美雨」を読んで真っ先に思い出したのがこの本だったので、読んでから4年以上たっているが、当時書き残してあった感想メモを読み直してみた。名著だが今では図書館で借りるか中古で買うしか読むことができないのは残念だ。
2016.4.18読了 ・ニューヨークの小さなラジオ局で、ニュース・ディレクターをしているジェフは、43歳の秋に死亡した。気がつくと学生寮にいて、どうやら18歳に逆戻りしたらしい。記憶と知識は元のまま、身体は25年前のもの。株も競馬も思いのまま、彼は大金持に。が、再び同日同時刻に死亡。気がつくと、また― ●ワシももうすぐ還暦、若いころに戻ってやり直したいと思ったりもするけど、もうウンザリだと思ったりしています。椎名誠の本で紹介されていたんで図書館で借りて旅の友に・・・で、とっつきにくいけど面白かった! ●今の記憶を持ったまま学生時代に戻れたとすれば、うまく生きようとしたり記憶を元手に金銭的な利潤を追求したり、リセットされた次の人生でドラッグやセックスにおぼれたりは、わりと容易にできるんだろうけど・・・満たされないだろうなぁということが実感できる。 ●何度も同じ日の同じ時間にまた死んで生き返ることを繰り返すんだけど、繰り返されるだけなら地獄だと思う。愛する人を見つけて生きる意味を見つけたが・・・生き返るたびに生き返る年齢が徐々に死んだ日に近づいていって最後には復活できなくなるという設定!限られているからこそ生きている時間が愛おしくなる。 ●これはただのSFやファンタジーではなくて生きる意味を問う名作だと思う。
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Last updated
2020.06.10 20:39:22
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