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カテゴリ:ミステリー小説
・綾辻行人さん初読み。推理小説好きの入院患者さんにもらったたくさんの本で読んでなかったうちの1冊。ロフトにある本棚で見つけた。日本の本格推理小説作家らしいので読んでみようかと思って手の届くところに置いておいた。
・夜中に蚊に刺されて目覚め、刺されたところはかゆいわ、時々「ブーン」という羽音が顔の周りで聞こえるわで眠れなくなってしまった。夜が明けてしまったので諦めて本でも読もうかと読みだしたら一気読みだった。
・ところで本格推理小説ってなんなん?とあまり考えたことのないことを考えてみる。 ・作中に《読者への挑戦》が入っていたが、これは推理小説作家としては勇気がいることらしい。それまで書かれた中に全ての情報が入っていないといけないし、別な人が犯人である可能性が残ってもいけないし、まず簡単に犯人が見破られてもいけないし、といういろいろなしばりがあるからだ。なるほどと思った。 ・ただ読者としては、読者に挑戦されてもねえ・・・と思う。綾辻さんはエラリークイーンを愛してやまない作家とのことだが、エラリークイーンを読むときには時代背景も違う過去の名作として楽しめたり味わえたりするところが、現代の綾辻作品を読むのは読み方がまた違うだろうと思う。 ・与えられた情報を吟味して本格的に推理しながら犯人を予想しながら読んでいくというよりもストーリー重視というか、細かいことはいいから犯人は誰でそこにはどういう物語があるねんというタイプの読者なので、「本格推理小説」には向かないのかもしれない。 ・この小説は「本格推理小説」として読み応えのある面白い作品である(たぶん)。
Last updated
2020.06.08 20:32:56
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