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テーマ:お勧めの本(7171)
カテゴリ:ミステリー小説
・夜、布団の中でこの本を読み終わって眠りについた。そのせいか、何度も人生を繰り返す「ループ」あるいは「リバース」といわれる状態になってしまった夢を見た。小説の中では、同じ人生を繰り返すのだから、学習して失敗を繰り返さないようにしたりうまく立ち回ったりするはずなのだが、ワシの場合は繰り返すたびにどんどん悪いほうに行ってしまうという情けない夢だった。繰り返すうちに人生の良かった部分がアルバムからどんどん消えていってしまって「おいおい、そりゃないだろう」みたいな悲しい気持ちで目が覚めた。そういうタイプの小説あっても面白いのかなと思ったりした。
・というあまりこの本に関係ない前振りでごめんなさい。でも、どういうわけか書いておきたかった。
・新聞の書評から興味をもって借りた図書館本。初読みの作家さんで「このミス」大賞シリーズだとは知らなかった。たまには気楽なラノベ的学園ミステリーもいいかなって感じで読んだのだが、けっこう面白かった。 ・高校2年生の主人公(自分は物語の主人公ではなく、“モブキャラ”として誰かのループに巻き込まれていると考えている)が、11月24日が何度も繰り返されていることに気づく。ループの中で誰かを助けると助けられた人もまたそのループに気が付いて仲間がどんどん増えていく。1年前に亡くなった同級生の女子高生が二人、一人は自殺でもう一人は連続殺人の犠牲者とされている。真相はよくあるパターンだが、ループが絡んでいて面白くなっていく。なのでこんなオヤジでも楽しく読めたのだと思う。
〇靴がない。そのかわり焼きそばパンが二つ、まるで履いてきたかのように揃えて置いてある。 ・ほぼ1日の出来事のループ、同じことを繰り返しているその中にヒントが隠されていたり、繰り返されていたことが再現されなくなっていることがヒントになっていたり、なかなか面白かった。だからこそ「このミス」大賞なのでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.08.08 17:26:22
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