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本の森で呑んだくれ、活字の海で酔っ払い

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スポーツする小説

2019.12.01
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テーマ:お勧めの本(5293)
カテゴリ:スポーツする小説
 10月の山旅の友に持っていった「サクリファイス」から始まった近藤さんの自転車シリーズもこれでとりあえずコンプリートです。「サクリファイス」は購入したとはいえBookOffだし、あとは全部図書館本、近藤さんすみません。​もうこれでこのシリーズ終わりなのかなあ・・・

2018年12月2日読了

〇もし、ぼくが彼だったら、と
●出だしの彼とは誰?メネンコのことだったということでいいんですよね?

●この本に限らずシリーズを通して、ロードバイクレースやグラン・ツールの世界の雰囲気や流れ、ルール(暗黙のものも含めて)などなど、入門・解説書としても面白く楽しめた。
●それゆえに、自転車のことなど全然知らなくてものめり込んで楽しめるシリーズでもあった。

●こりゃサスペンスだ!と思った。今回は誰も死ななかったしドーピングもなかった、にもかかわらずこのシリーズの中では一番のサスペンスでミステリーだと思った。日本人2人がツール・ド・フランスを走って活躍するってのもワクワクできたし満足のシリーズ5冊目だった。

〇イストワール(歴史・物語)●ドーピングで栄光のイストワールを全てはく奪されたメネンコが復活したツールで新たに描こうと考えていたイストワールが、まさかのレース途中でトラブルにあう悲劇のヒーローだったとは!?後半、なんだかそんな気はしていたけど・・・

〇「メネンコとレイナはつながっている」
〇「やはり気づかれたか」「ミッコは今日の勝ちを狙ってない」「ベレンソンが反応していない。今日のミッコはベレンソンのアシストだ」
●レースの駆け引きがサスペンス!

〇(第16ステージの山岳コースゴール前で)「チカ!きみが行け!」「駄目だ。きみが行くんだ」
●ニコラとサポートするチカの名場面だ。チカらしさの真髄?サムライだなあと思うのは変だろうか?

●いろいろあったが、結局はハッピーエンド?(エンディングは読者の想像にお任せ的なので、たぶんですが自分の中ではハッピーエンド)。

●シリーズ6冊目はあるのかなあ、続きが読みたい気もすけどこれで終わってもらいたいような気もする。
●シリーズ5冊目のここまで読んで手元にある「サクリファイス」に戻って読み直したらまた面白そうだなぁと思った。

近藤史恵さんの自転車レースシリーズ5部作(続編はあるのか?)
「サクリファイス」
「エデン」
「サヴァイブ」
「キアズマ」
「スティグマータ」






Last updated  2019.12.01 12:18:56
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テーマ:お勧めの本(5293)
カテゴリ:スポーツする小説
 自転車レース小説「サクリファイス」シリーズ4作目、続編かと思ったらところがどっこい?大学の弱小自転車部を舞台としたお話し。チカは出てこないけど、P230でもないのに現役を引退してマネージャーとなった赤城が登場して主人公にアプローチしてきたのはご愛敬か?(今回も図書館本。著者の近藤さん、出版業界の皆さん、申し訳ない。気に入ったシリーズなのに・・・)

1018年11月30日読了

●主人公の岸田は柔道部出身、サクリファイスのチカは陸上部出身だったけど、どちらも過去に因縁がありまた縁があって自転車競技の世界に関わっていく。どちらも才能がありすぎるのが小説の世界なのですが、とは言えなんだか・・でも違和感なく応援したくなるキャラだった。

〇「いっぺん、前に出てみろや」・・・空気というものが、こんなに重いものだとはじめて知った。ちゃんと質量を持った壁のように目の前に立ちはだかる。
〇フランスでは自転車は紳士のスポーツだといわれていた
〇「正樹!お前はこんでええ」「俺は認めへんからな」「次のレースのエースはお前だ」

〇「そのとき、兄貴が自分のホイールを外して、俺に渡した」「櫻井さん。ホイール、俺に下さい」「今回だけやぞ」「面倒くさいもん、背負わせたな」
●読み終えれば「めっちゃエエ話だったなあ」という印象でめっちゃ面白かった。サスペンスでもないのにどんどんページをめくりたくなって読み終えました。

●プロローグの「俺」は主人公の岸田であることは間違いないとして、「あの男」は櫻井のことでいいのかなあとちょっと迷うけどたぶんあってると思う

●集団のリアリティー、緊迫感
〇「どうして助けてくれなかったの」
〇自分を見捨てた男に、恋人が惹かれていく。だから、ずっと押さえていたことばを吐き出したのかもしれない
●中学生の時に同じ柔道部でエリートだった友人が気分屋の顧問教師に後遺症が残るまで傷害された豊を助けなかったことが心の傷になっていながらも、いやだからこそそれまで通りにつき合ってきたはずなのに・・・やはり大きな溝が存在したのか?登場人物としての豊の意味は?と考える。なんだろね?

近藤史恵さんの自転車レースシリーズ5部作(続編はあるのか?)
「サクリファイス」
「エデン」
「サヴァイブ」
「キアズマ」
「スティグマータ」






Last updated  2019.12.01 12:18:35
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テーマ:お勧めの本(5293)
カテゴリ:スポーツする小説
 近藤史恵さんの自転車シリーズ3作目は短編集でした。で近藤さん、ごめんなさいまたまた図書館本。


●1作目はこの短編集の布石だったのか?とも思わせるというか「サクリファイス」を深めるスピンオフ的短編集、主人公だったチカ(白石)だけでなく伊庭、むしろ赤木と石尾についての話がメイン、著者は赤城が好きらしいとどこかで読んで納得。自分的にも石尾の過去が分かって彼にもかなりシンパシーを感じた。


2018年11月25日読了

●1作目の「​サクリファイス​」を書いた時点ですでに、書きはしなかったもの主な登場人物のバックグラウンドとして過去のエピソードそれに伴う心理の変化的なものをここまでイメージしていたのではないかと思う。だとすればこのシリーズ3作目は、作者にとっては種明かし的作品なのか?読者にとっては前作を深めて楽しむことができる作品だったと思う。シリーズ3作目なのに続きではなくて、時間軸が前後する短編集ってどうなの?という意見もあるかもしれないけど、よかった。

●自転車レーサーの世界って何となく武士の世界みたい?

「老ビブネンの腹の中」(フィンランドの民話):主人公はチカ。もとチームメイトのフェルナンデスの死、薬物が原因らしい。「北の地獄」パリ・ルーベのワンデーレース、「そのまま走れ!」(ミッコ)
●石畳のコースでパンク、ここで止まったら挽回不能だから・・・でもホントに可能なの?とツッコミたくなるけど妙にリアル〇「生き延びることだ。このビブネンの腹の中で。生き延びて、そしていつか時がきたらここから脱出する。勝つのもそのための手段だ」(ミッコ)
●フリーライター田辺がラストで声をかけてこなかったのは何故か?あったとすれば当然嫌な気持ちになるようなものだったはずだが、彼は実際にレースを目の当たりにして何か感じて考えが変わったと解釈していいのだろうか?短編なのに読みどころ満載。これは「サクリファイス」が前提として存在しているからだと思う。

「スピードの果て」:主人公は石尾亡き後オッジのエースになった伊庭。
●かかわった交通事故でPTSDになった伊庭そのおかげで命拾いする。伊庭の家庭、チーム内のごたごた・・・「告げ口は嫌いです」(怪しいと思っていた偏屈な玉置)、日常の謎サスペンス的な部分もちゃんとある?的な短編。車道を自転車で走っているとホント意地悪してくる車とかいて身の危険を感じることありますよね。実際に自転車通勤中交通事故で骨折2回体験してます。あと、逆にとろとろ走る原付にイライラしたり追い越したりすることもありますよね。私、別にレーサーではないので安全第一を心がけて通勤したいものです。

「プロトンの中の孤独」「レミング」「ゴールよりもっと遠く」
〇「赤城さん、俺のアシストしませんか?」と言われた回想で短編が始まる。「石尾、ロードレースってのは団体競技だよ。」「知ってますよ。だから嫌いです。」
●山猿ことヒルクライムにしか関心がなかった石尾と、山猿の世話係と揶揄されていた赤城の会話。その後石尾がチームのエースとして、赤城そのアシストとして、チームの相談役として成長していく過程が書かれた短編は3つで一つ的な感じ。
〇アシストは自分を殺す。自分の勝利のことを忘れ、エースのためだけに身を尽くす。エースの風よけになって体力を使い、エースがパンクしたときには自分のホイールまで差し出すこともある●と諭された石尾は「エースらしく振舞うのは無理だ」と言いながら、不器用に対応していったのだろう。「サクリファイス」では彼がどれだけアシストと仕事とその人に敬意を感じていたかが書かれている。
〇「俺勝ちましたよね」
●暴君的なチームのエースにアシストすることで実力差を示してエースの座を奪った石尾に痛快さを感じてしまった。
〇「あんたが言ったんだ。俺をツール・ド・フランスに連れて行けって」「まだ、可能性はゼロじゃない」
●「いいな」と思った。二人の心はずっと繋がっていたんだ。

「トウラーダ」ポルトガルの闘牛?:主人公はチカ。またドーピングが関わる話。
〇「スペインは浅黒い肌の情熱的で、そして少し強引な女のような国だった。フランスは、信じられないほど美しい横顔を持つ、よそよそしい女だ。だが、ポルトガルは料理が上手でよく笑う、小太りの女のような国だった。」
●スペインとポルトガルって文化が結構違うみたいだなと変なところで納得した次第である。

近藤史恵さんの自転車レースシリーズ5部作(続編はあるのか?)
「サクリファイス」
「エデン」
「サヴァイブ」
「キアズマ」
「スティグマータ」






Last updated  2019.12.01 12:18:03
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テーマ:お勧めの本(5293)
カテゴリ:スポーツする小説
​ 「​サクリファイス​」に続いて近藤史恵さん作品の2作目、今回は図書館本で。​
​●日本人プロ自転車レーサーのチカが、ヨーロッパのチームに移籍、エースのミッコをアシストする立場になっているというシチュエーションでの小説。​

2018年11月25日読了


●本格的なレースの経験はもちろんないが、アマチュアのロードやマウンテンバイクの大会だったりトライアスロンなんかの大会には出場経験あり、雰囲気や息遣いは結構わかるかな。スタートと同時にカチカチと音をさせてSPDでシューズをペダルに固定しながら集団が動き出す。みたいな場面の記憶がよみがえるし、なにせ集団走行の迫力だったり集団から千切れたらリカバリできないらしいことも知っていた。なのにロードレースが団体競技だということはほとんど理解できていなかったというか知らなかったんだなあと思った。たまにBSなんかで海外の自転車レースを見ても理解できなかったのはそのへんだったのかも?

●実は、著者の近藤史恵さんはロードレースのファンだけどナマでレースを見たこともないし、ましてやロードバイクに乗ったこともないそうです(サクリファイスの解説より)

●それなのに、この息遣いを感じるようなレース中のリアリティー(といっても実は自分もリアルを知らないんだけど)は凄いなと思う。で加えて、人間ドラマとしてのリアリティー(同じくリアルを知らないんだけど)、スポンサーとの大人の関係など・・・ストーリーそのものよりもこの臨場感とリアリティーがこのシリーズの魅力だと思うのだけど、さすがプロの作家さん。

●日本ではマイナーだけどヨーロッパの一定の国ではかなりメジャーな競技だってことが、改めてこの小説を通して実感させられた。

〇フィンランド人のミッコじゃダメでフランス人の二コラが勝つこと
●人種差別?というよりも日本人にとっての相撲に近い感覚なのかもしれないと思った。

●小道具としての「黄色いライオン」がちょっと気になった。ツールでトップに立った選手がつけるジャージ「マイヨ・ジョーヌ」、そのジャージと一緒にもらえるぬいぐるみのことらしい。それが欲しくてたまらないけど手に入れられない人がほとんどだけど、ニコラにはそうでもなく、日本人女性に簡単にあげてしまった。その意味は・・・いろいろ考えられる気がする。

●ついでに「マイヨ・グランベール」は山岳賞を取った選手に与えられる白地に赤の水玉模様のジャージ。こういうデザインのジャージってよく見かけるけど、そういうことだったんですね。「私は山登りが得意です」みたいな感じ?ときどき自転車やランニングの大会で見かけた似たデザインのシャツのオリジナルはこれだったのかもと気が付いた。

〇「チカ、ニコラはクリーンだと思うか」
●「暗雲」ってそっち? ドーピング EPO 疑心暗鬼 ニコラは?
●ドーピング、「サクリファイス」もそれがミステリー的要素のポイントだったがこの作品もまた?そういえば、実在する過去の絶対的ツール王者だったランス・アームストロングも最後はドーピングで名声を失ったと記憶している。

●ニコラの自由気ままで将来有望な選手になったニコラにとっての恩人であり幼馴染でありチームメイトであるドニが悲しい。

近藤史恵さんの自転車レースシリーズ5部作(続編はあるのか?)
「サクリファイス」
「エデン」
「サヴァイブ」
「キアズマ」
「スティグマータ」






Last updated  2019.12.01 12:17:15
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テーマ:お勧めの本(5293)
カテゴリ:スポーツする小説
​ ​自転車レースの世界の人間ドラマとミステリー。自分も真剣なレースではないけどロードレースやヒルクライムの大会には出ていたことがあるけど、プロの世界はまるで別世界。そんな世界をこんなにもリアルに感じさせる小説だが、著者の近藤さんは直接、自転車レース観たり関わったりしたことがないらしい。すごい想像力と筆力だと思う。​

2018年10月10日読了

 2018年秋、東北の山縦走の旅の友に初読みの近藤さん「サクリファイス」を選んだ。予想通り面白かったし読後感も悪くないし選んで正解だったかなと思う。予想以上ではなかったけど・・・と初期の感想で書いていたが、結局は次作の「エデン」も読んでハマってしまい全シリーズを読むことになった。

○たぶん、みんなにもわかっている。伊庭は、勝つことを期待されて、レースに出場する。だが、ぼくは働くために行くのだと。
○「馬鹿を言うな、と。俺たちはひとりで走ってるんじゃないんだぞ・・・非常にアシストを使い捨て、彼らの思いや勝利への夢を喰らいながら、俺たちは走ってるんだ。だから、それを汚す奴は許さない。自らの勝利を汚すことは、アシストたちの犠牲をも汚すことだ、と」
●嫌な奴だと思っていた伊庭にだんだん共感できるようになってくる、エースの石尾に対する思いは特に中盤から最終章で大きく変わってくる。チームと個人、役割、責任・・・今考えてみれば、自転車レースの世界の話だけど、一般社会でも共通する話なのだなと気が付いた。だから広く読まれる作品になってるんだなと今更気が付いた。

○あのとき、一瞬だけ、「行け」と言ってくれなかった石尾さんを恨んだ。
○「あのステージ、泣けたぜ。リーダージャージを着た選手が、チームメイトのパンクを待って、アシストするなんて、こっちでもなかなか見られない」
○アクシデントは必要だ。そのとき、どういう行動を取るかで、選手の真価が見える。彼はぼくがどう行動するか、サントス・カンタンに見せたのだ。
●本当の真相は謎だが、石尾はチームのためを考えて数年前に事故を起こした?そして今回はチームの新星達の将来を守るために石尾は自爆したのだろうか。「サクリファイス」(犠牲)はエースのためにサポートするメンバーのことだと思っていたけど、実はエースがチームやチームのメンバーを守るために犠牲になるという話だったのかなと思える。

●当然ながら次作「​エデン​」を読んでみたいと思っている。

近藤史恵さんの自転車レースシリーズ5部作(続編はあるのか?)
「サクリファイス」
「エデン」
「サヴァイブ」
「キアズマ」
「スティグマータ」






Last updated  2019.12.01 12:15:17
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2019.03.29
テーマ:お勧めの本(5293)
カテゴリ:スポーツする小説
どんでん返しの帝王?中山七里さんの小説だけど、この作品ははミステリーというよりも障碍者というかスポーツの小説だと思う。


図書館本(2019/1/20読了)

●翼とは陸上競技選手の足のこと、沙良はオリンピックを目指す実業団選手だったが交通事故でその翼を切断されてしまう。加害者は隣に住む幼馴染みだったが、彼は死体となって発見される。
●殺人事件を追う刑事たちと、翼を失って生きる希望を失ったアスリートが、義足という翼を得てまたパラリンピックを目指して再生するストーリーとが交錯しながら進み、最後に競技場で合流する。
●切ないと言えば、彼女のために自死した彼も切ないが、おそらく自分のためよりも彼の期待に応えようと自分を追い込んで突っ走り続けた沙良さん自身がもっと切ないのだろうと感じた。
●日本のスポーツ義足職人第1人者を巻き込んで活躍していたかと思っていたら、さらに高みを求めて一気に世界的なスポーツ義足の権威であるデビッドに食らいついて、彼に義足を作ってもらうことができて、さらに東大の専門チームにサポートを受けながらデビッドにも指導を受けるという環境を手に入れる彼女のひたむきさ、かなり強引だと感じたが、自身の存在価値の回復や意地のためだけではなく、彼の死を背負ってしまった故のものだったのだと思って納得できた。
●犬養刑事と高千穂さん、どこかで聞いた名前だが思い出せない。中山七里さんはたぶん5冊目。
●陸上200mの走り方、ダッシュした後で上手くカーブをこなして最高速になったら途中からスピードは落とさずに流して最後にスパートをかける・・・みたいな世界がとってもリアルだった!
●ちなみに、殺人ではなくて自殺かなという予感は終盤に十分感じたので、どんでん返しのストーリーとしては物足りなかったけどきっとこれは障碍者スポーツを絡めた人間ドラマを書きたかったんだろうなと思っている。
​​






Last updated  2019.03.30 11:23:53
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2019.03.28
カテゴリ:スポーツする小説
●実は再読、前回は文庫本、今回は単行本。たまたま図書館で手に取ってみたら、初読みのときには名前も知らなかった近藤史恵さんも書いてたんだあと気づき、どんなんだったっけ?と思い出せずに再読することに・・・結果3作品ともすっかり忘れていてほぼ新鮮な気持ちで読めたのは嬉しいんだか悲しいんだか・・・


​​アシックスが2008-2010年にWEBサイトで実施したキャンペーン「マラソン三都物語~42.195km先の私に会いに行く~」のために3人の著者が書いた書下ろしの書籍化。ちなみに三都とはニューヨーク、東京、パリのこと​​


​「純白のライン」三浦しをん​
〇つうわけで安部、ニューヨークへ飛んでくれ」・・つうわけでもなにも、広和が社長室のドアを開けたのはたったいまだ。話の筋道がまるで見えない。
〇「英語もいらん。心で話せ!」
〇「努力の効果を信じてるやつには、あんまり興味がない
〇「本当はね、私がパパに頼んだの。・・・ニューヨークシティマラソンに、一緒に参加してほしいから、って」・・・「がんばりすぎないでほしかったから」さすがだなという会話の妙、やっぱ一番面白いかな

​「フィニッシュゲートから」あさのあつこ​
●真剣で青い、青春的、気恥ずかしいほどに心の中の純粋な部分に触ってくる、あの「あさのワールド」だなと思った。
〇「おまえは、いつまで経っても中途半端やな」●上司であるオーダーメイドのランニングシューズ作りの神様からそう言われた主人公悠斗、彼はかつて高校生時代には陸上長距離のエースだった。親友であり彼の控えだった湊から東京マラソンでフルを走るという決意の電話をもらう。
〇何であんな笑い方ができるんだ〇おれは港の半分も走ることを愛せなかった●記録のために走っていた悠斗、ただ走るのが楽しくて仕方がなくて走っていた湊。やっぱ女性も話に絡んでくるんだけど、主題はこの言葉にあると思っている。そのことに気づいた悠斗が自分の作ったシューズで走る湊をゴールゲートで待っている

​「金色の風」近藤史恵​
●この本を図書館で借りた目的がこの作品を再読することだった。「サクリファイス」に始まる自転車レースシリーズを去年読んでからファンになっていたので期待していたのだけど、正直、残念だった感じ。
●主人公の夕は幼いころからやっていたバレエをあきらめて、語学留学のためにあこがれだったパリにやってきた。バレエの才能が自分より上の妹の存在、自分がすべてを犠牲にしてバレエに打ち込んできたことのむなしさ、 パリの生活、パリを知るために走り出した主人公の夕、ランニングする女性との出会い、彼女の犬ベガとの出会い、そして別れ、どれもよく分かるんだけど、パリマラソンを走る必然性がいまいちわからない?テーマに縛られすぎちゃったのかな?タイトルは愛犬ベガの金色の毛とマラソンを走りながら感じた一体感を表しているんだと思うけど、これも分かりにくい。やや消化不良。好きな作家さんだけに残念。

ワシも楽しんで走るという初心に帰って記録は気にせずにまた仲間と楽しく走りたいと思うのだけど、傷めた膝が回復せず悶々としている今日この頃。走れなくなると当たり前のように走れていたありがたみやっとに気が付くんだよね。
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Last updated  2019.03.28 21:01:32
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