「怖いへんないきものの絵/中野 京子・早川 いくを」(ちょっと変な西洋絵画解説?)
・中野京子さんの『怖い絵』シリーズと、早川いくをさんの『へんないきもの』シリーズ、二つの異色ベストセラーが合体したような、奇妙で美しくてちょっと怖いもの好きにはたまらない一冊。対談形式で読みやすく、動物と絵画、両方の「怖い」や「変」を楽しめる構成になっている。怖いへんないきものの絵 [ 中野京子(ドイツ文学) ]価格:1,650円(税込、送料無料) (2025/4/13時点)楽天で購入2025/4/13読了・ただ、タイトルにかなり期待してしまったせいか、実際に読んでみるとその分肩透かし感も。もう少しディープな「怖さ」や「キモさ」を想像していたので、やや物足りなさを感じたのも正直なところ。・西洋絵画においてヌードを描くのが当たり前のような約束事だったことや、ギリシャ神話・キリスト教が画題の定番であるという再発見は興味深い。日本美術とはまったく異なる価値観と文化の土壌があるのだなと改めて感じた。・深淵をのぞくつもりで開いたら、意外と親しみやすい奇妙な動物園と美術館だった、そんな一冊。ご訪問ありがとうございました。