終止符のない人生 | 反田 恭平(このピアニストは面白いぞ!)
・ピアニスト反田恭平なんて全然知らずに気の迷いでショパンピアノコンサートを聞きに行ったのが2020/8/13。今ではチケットが手に入れにくいそうだけど、そんなことはちっとも知らずe-チケットで4500円だった。コロナ禍の影響もあったのかな?その翌年にショパン国際コンクールで第2位になってさらにブレイクしたようだが、コンクールを目指して曲をどんな構成にするかとか、どのように弾くかとか模索しながら演奏していたある意味で貴重な時期の演奏に触れることができたんだなということが、本を読んで今頃になって分った。あらかじめ分かっていたとしても演奏を聴いてそれを感じる感性も知識も何もないので同じと言えば同じ、本を読んだからこそ「そうだったんだ」と思えたのはある意味幸せかな?終止符のない人生 [ 反田 恭平 ]価格:1760円(税込、送料無料) (2022/12/21時点)楽天で購入2022.12.20読了〇趣味がピアノで本業がサッカー・小学生の反田少年はサッカー少年でピアニストになるつもりはなかった・そも魅力に憑りつかれで指揮者になりたいがため、そのためには一つの楽器を極めなさいと言われた恩師の言葉を信じてさらにピアノにのめり込んだ・反田恭平ってこんな人だったんだというエピソード満載の自叙伝的エッセイ。まだまだこれから無限大の可能性があるので自叙伝としても導入部分だと思う。〇ショパンコンクールのルールブックを読むと、「私たちはショパンの新しい通訳者を探しています」とかいてある。〇「このピアニストは音楽家としてショパンを見事に解釈している」と、居並ぶ審査員をうならせなければならない。・ショパンコンクールとは、ただテクニックとかその場だけの感情表現ではなくてもっと深いものがないと認められないってこと、それに対して対策を立てて実行して結果を残した反田さんはやはり一流の中の一流なのでしょう。〇ピアニストは音楽家が書き上げた譜面の行間を読み込み、音楽家が言いたかった意図を骨の髄まで掬い取ろうとする。譜面を書き上げた時点で、音楽家の仕事はいったん終わる。演奏者は答えのない問いと向き合い、歴史上の音楽家と内心の対話を続ける。その対話の成果を、そして、アーティストとしての意地を僕はコンサートホールで表現しているのだ。・クラシック音楽が演奏され続けているのはこういうことだったんだとやっと気が付いた。ただ、自分の感性がちょっとでもついていければいいけど正直難しいかなと思う。理解できなくても上質なクラシック音楽に触れ続けていきたいと思った。(ちなみにいちばん好きな音楽のジャンルはロックですけど)〇奈良を日本のワルシャワに・自分のレーベルを立ち上げたり、e-チケットとのコラボしたり、コロナ禍を契機にコンサートのWeb配信を始めたり、360度カメラでバーチャルリアリティー画像を撮ったり、そして自分たちのオーケストラを株式会社にして本拠地を奈良においた、・・・革新的にクラシック音楽の大衆化とか音楽家たちの独立性を進めていくバイタリティー、音楽家としてだけではない魅力も大きく、今後の展開を見守るというか応援したい。で、もうちょっとは音楽を聴く感性も高めたいなと思った。・またコンサートに行ってみたいと思うけど、なかなかチケットは手に入らないのかな?価格も上がっているだろうし、やっぱりこちらの耳や感性も少しだけでもアップしておきたいな。