WILDWHOのわやわやライフ

2006/01/30(月)23:02

冬場のワタシはドラえもん。

ワタシはヘンなオバサン。(11)

 41年前、ピアノのお稽古をさぼったり、ちゃんと弾けなかったりすると、母はオニのように怒り狂い幼いワタシを殴る蹴るしたものでした(母だって、ピアノは弾けないくせに。)。ある日、ピアノ嫌さに家から逃げ出したワタシは近所の神社の境内で時間をつぶし、母の怒りがおさまった頃を見計らって帰宅しようとして、道路に飛び出してオートバイにはねられてしまいました。右大腿骨外科頚骨折、痛かったですよ。それ以後は、ピアノに関わることで、母から殴る蹴るされることはなくなりましたがね(ピアノを止めさせてもらうには更に3年かかりましたが。)。  それからというもの、毎年冬場になると右股関節が疼くのですよ。歩けないほどひどくなることは、30歳を過ぎてからはないのですが、今でも貼り付けタイプのホッカイロを右のおしりあたりに貼るとラクだと思うことがしばしばあります。ここ3,4年は夫の登山用衣類を拝借して、ふつうのオバサンズボンの上にフリースのオーバーオールを重ね着するのが冬場の定番になっています。まるで、今から釣りとか田んぼとかに行くようなド田舎チックな服装なのですが、右足の疼きは見事に緩和されますので、多分死ぬまで止められないと思います。雪深い田園地帯にある職場に行くときも、もちろんその服装です。丸々と着ぶくれした姿は、われながらドラえもんみたい。あのホリエモンの服装の方がまともに見えるだろうなあとも思いますが、ロッカー室でどうせ上から下まで白衣に着替えるのですから、実際的には大きな支障はありません。患者さんたちも野良着的な服装のヒトが半分くらいだし。とはいうものの、ひょっとしたら医師法にある「医師としての品位を損なう行為」にあたると感じるヒトもありかも?  さて、昨日は日直だったのですが、ランドローバーを修理する夫がワタシのステップワゴンを使いたいというので、職場まで送迎してもらうことになりました。運転席の夫は、いつもの服装で助手席に乗り込んだワタシを見て「オメエ、いつもそんな格好で病院に行ってるンかよ!ゲゲゲゲゲゲだぜい。久しぶりでまともな服を着た姿が見られるかと思ってたのに、なんだよお。」と、呆れ果ててしまいました。夫は単身赴任しているので、ここ4,5年は休日だけのつきあいでした。まさか休日も仕事のある日もドラえもんしているとは思っていなかったというのでした。「だって、こういうのを着ていると右足がつることがないんだよお。あの、ガキッという激痛から解放されるんだもん。止められないよお。」とイイワケすれば、さすがの夫もそれ以上は何も言いませんでした。  さてさて、日直と受験勉強以外なら、町長選挙でもスキーでもドライブでも車いじりでも大掃除でも最高にイイ気分でできたであろう、暖かくて快晴だった一日が暮れた午後6時。病院の通用口で夫の迎えを待っていたら、デートの待ち合わせをしてるみたいでちょっとウキウキしてきました。27年のつきあいですが、こんな風に迎えに来てもらうことなんて10回もなかったんですもん。帰りに喫茶店とかに寄ってコーヒーでもなんて、ふっと思った途端、こんな格好じゃ絶対に“NO!”と夫に拒絶されることに気がつきました。残念!まあ、仕方ないですけどね。

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