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カテゴリ:時事
アデランスの株主総会が昨日行なわれ、面白い現象が起きました。 会社側が推していた取締役候補3人の選任が否決されたのです。 そして筆頭株主の米スティール・パートナーズ側の取締役候補者(社長含む)7人が承認されました。 新取締役11人のうち7人がスティール側の候補者なので実質的に経営権が握れるのです。 水面下ではプロキシーファイト(株主総会での議案の議決権を握るための株主への委任状争奪戦) が繰り広げられ、アデランス側がTOB(株式公開買付け)を提案して防衛しようとしていましたが、 結果的に株主の賛同を得られず失敗したようです。 外資ファンドと国内ファンドの真っ向からの対立でした。 (アデランス側は国内投資ファンドのユニゾン・キャピタル社) 昨日まで社長だった早川氏は、この株主総会で地獄に突き落とされたような悲劇を味わいました。 このような悲劇といえば ・・・ まるで『NHKドラマのハゲタカ』の内容が現実に行なわれていた良い例です。 旧来の日本の会社の株主総会のように、筋書き通りに形ばかりに終始するのではなく,経営陣の 進退が突きつけられるシビアな状況がドラマチックで良いですね。 会社は何の為にあるのかを見誤った会社の経営者は生きていけなくなってきました。 本来は、会社への出資者たる株主への利益還元が目的なのに、社会貢献や従業員の為が第一 かのようにブレた経営では、特に大企業では立ち行かなくなるのかもしれません。 もしそれがイヤならサントリーのように上場しないという方法もありますしね。 そういえば『映画のハゲタカ』が6月6日より上映されます。 良質なドラマや映画は、やや難しそうな経済モノでも引き込まれる面白さがありますね。 楽しみです~。
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