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何があっても大丈夫!                    すべては流れのままに~天のパパに向かって

何があっても大丈夫!                    すべては流れのままに~天のパパに向かって

●緩和治療~ママの想い

***日本一とまでうたわれているほどの静岡がんセンターなのに***

静岡がんセンターでのセカンドオピニオン
外来受付には、たくさんの治療中の患者。。。
しかし、パパはそのどこにも属する事が出来ませんでした。
表の闘いからは遠ざけられた、緩和治療しか、医者には出来なかった様です

「これほどの施設、いったい何の役に立っているのか」
「この施設のどれもが、パパには役に立たない。。。そんな病院なんて」
「これほどの医者がそろっているのに、誰にも何も出来ない。。。あなた達は何しているの?」



でも、例えば抗がん剤に寄る副作用に悩む事も苦しむ事もありませんでした
放射線治療に寄る心配もありません
とにかく、「痛みを和らげる」治療です
そのために病院が行った事はどんな事だったでしょう

「医学的なフォロー」     ~痛み止めの検討、説明、理解、選択
               ~輸血
「精神的なフォロー」     ~カウンセリング
「環境的なフォロー」     ~病室、散歩公園、家族露天風呂
「緩和担当医による個人的なフォロー」
     ~かご一杯の炭によるいやし
     ~クロワッサン(「クロワッサン」の日記へ)
「患者がしたいことへの理解」      ※パパがしたがったことは別記
などなど


私たちは、出来る限りの事を、ここで行ってきました。
それでも、今思うと、こうしたかった、ああすればよかったのでは、あれではだめだったのでは、と思いはつきません。



あのときのあの選択は良かったのでしょうか。。。。
たくさんの分岐点があったのに。。。。



今、私が思う、緩和治療に是非取り入れて欲しいこと

「人間らしく死を迎える」という考え方はあり得ないということの認識
「誰もが、生き残りたいと思って必死になっている」ということの理解
「生き残る」為の治療手段の選択をもっと勉強
    ~例えば、日赤で行ってくれた栄養の直接の点滴。。。お願いしたけど、考慮されませんでしたね
     生きる為には、エネルギーが必要だとだれもがわかること
     エネルギーをとる為には食事のみの人間
     その食事が満足にとれないなら、エネルギーを直接得る事が出来る点滴はとても有効なのでは…と思う素人の私
     なぜ、この点滴をしないのか満足のいく解答が、今私の中にないです
「病棟にいる患者はまだ生きている」という認識がたりないんじゃないですか?
    ~確かに、緩和病棟にいる患者は死と隣り合わせの患者ばかり
     だからといって、亡くなった患者を、他の患者の目に触れる形で病室から退院させ、
     生きている患者が普通に出入りしている玄関から、その目があるにもかかわらずお見送りをする。。。。
     それをみた患者はどう思うのか、それを見た家族はどう思うのか。。。
     その気持ちがわかっているのでしょうか
    ~パパが亡くなった時、同じ方法で見送られました
     「ああ、亡くなったあのときの扱い」という思いが強かった。。。
     いつもあそこから、パパは手を振っていたのに。。。
     残された側の気持ちとしても、いい気持ちはしませんでした。
    ~やはり亡くなっての退院の方法、もう少し、考えていただきたい
「痛みを取る方法」
    ~薬だけではないはず
     湿布はとても有効でした
     マッサージをするとか、針、お灸とか、とても有効な手段になぜもっと手を広げないのでしょう
    「医」の範囲をもっともっと広めて欲しいと思う私です




今、私が少し考える事。。。。


「もし、私がパパと同じ病気になったとして、緩和治療を勧められたら。。。」

私は、パパと同じようにあそこで闘う事が出来るのだろうか
パパの緩和治療の舞台裏を、先生達と一緒に過ごしてきた私。
同じ状況になっても、先生の語る言葉の裏が、今の私にはすべて分かります。。。
パパに内緒にしてきた事はありませんが、
  「生き残る」為にがんばっている人を消沈させるような方向には持って行かないように、
   かなり言葉や手段を選んできました
だから、先生が発する言葉の裏の意味がよくわかってしまいます。


もし、私が同じ状況になったら、もっとシビアに覚悟が必要だと思うのです



でも、パパがその先にいるのが分かるから、私も子供達の前では笑って行きたいと思います



緩和治療、とりあえず、死が目の前に見えない方達が考える治療。。。。
もっともっと、想像力を働かせていただきたいと思う私です。




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