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カテゴリ:★パパの闘病記録
先日、私の手に届けられた、お寺さんからの冊子。
その中の一つに、九歳の少年が臨終を迎える時のことを綴ったページがありました。 ーーーーーーーー 少年は、命が亡くなる事を告知された時に、お母さんに、 死ぬ時に苦しくないように「ヨイショヨイショ」って声を出して頑張ると言いました。 そして亡くなるそのとき、「おばあちゃんが毎日お仏壇にお参りしてくれてるから、 仏様が迎えにきてくれるよね」とお母さんに確認しながら、 「ヨイショヨイショ」と言って、家族も皆で「ヨイショヨイショ」といって、 見送ったそうです。 ーーーーーーーー この話を読み、主人のあるシーンを思い出していました。 意識があまりなく、ほとんど寝ているだけのころ、、、 いつだかよくわからないのだけど、義妹さん達が、二人で美容院へ行ってきて、 かわいくなってきて、私に「おねえさんもいってくるといいよ~」と言ってくれて、 正直苦しい毎日のなか、 それがとても普通の会話だったもので、すごくうれしかった覚えがある… (そんな風に、いつも義妹さん達には助けられていたんです) その時、、、、 眠ったままの主人のベットを両側からはさむ、両親。 主人の手を両方から握り、三人で黙っている。。。 そんな雰囲気に、私は病室に入れなくなりました。 ジェラシーだとか、そんな低レベルの感情ではなく、 とにかく、今は三人の時間…そんな想いだけでした。 でも、だからといって、パパのそば以外、私が行くところはなく、 病室の入り口の前で、立っていました。 そうしているうちに、立っていられなくなり、座り込んでしまっていたのを覚えています。 結婚して、亡くなって、、、 結局私たちは一度も、あんな風に静かに語り合う時間を二人で取る事はなかったです。 毎日が走っていたような気がします。 今は、次男うんじゃらが言うように、「ままの横にいるよ」ということらしく、 黙って、二人語り合う時間が、これでもかこれでもかというほどあります。 私が一方的に語るのみですが。。。 いつか、その返事が自然と感じられるようになるんだと信じて、 ずっとずっと語りかけて行きたい。 どんなにか両親はつらいことでしょう。 自分の子供が同じ事になったら、とても耐えられるものではないと思う。 両親は、いつも、主人の前で笑顔を絶やしませんでした。すごいことです。 私の子供達は、今生きています。なんてありがたい事~ もっともっと、笑顔を向けてあげなければいけませんね。 もっともっと笑顔。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 今日は、上二人が「ただいま~」といって帰ってきました。 「ただいま~」の声を聞くたびに、「帰ってきた」とうれしくなります。 本当に、毎日帰ってきてくれて、うれしい事です。 5人目の「ただいま~」はもう聞く事も出来ませんね。しかたない。 それでも、5人目の返事を待って、家族皆が、「ただいま~」と声をかけています。 いい子供達です。ありがとう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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