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カテゴリ:□なた@楽な思い
昨日の日記への、英草さんからのコメントで、また一つ思い出した事を。。。
やっぱり長女の話。 (初めの子って、何事も初めてで、親もかなり敏感ですよね。そんな話) 小学校低学年くらいの事だと思うのですが、某、新人女性担任先生だったときのこと。 その先生は、子供たちに、「友達のいい所を見つけることをがんばろう」という目的で、 ある方策をとりました。 子供たちに、 「友達のいい所を見つけたら、その人の名前を書いて、どんな所がよかったのかを書こう」 と指示したのです。 そして、その書いた短冊を、 クラス全員の名前が書いた紙の、相手の名前の子供の所へ貼るのです。 つまり、たくさん言われる子供の所にはたくさん貼られるしくみです。 一見、すばらしい事の様ですよね。 でも、実は、少なくとも長女にとってはとんでもないプレッシャーを生んだのでした。 ![]() このころ、長女は、友達関係が難しく思い始め、妙に緊張していた時期でした。 それでも、先生が言ったように、一生懸命いろんな友達のいい所を書いたのです。 沢山沢山書きました。 そして、彼女は、当然自分の事を書いて欲しくて、元来正義感が強かった性格も加わり、 ものすごく一生懸命にいろいろ考えていい事をたくさんしました。 彼女は、もともとそういう事は好きだったので 紙貼りがなくてもいい事をして、それをうれしそうに私に報告してくれていた子供でした。 それが、この紙貼りの事で、すっかり「紙を貼ってもらうため」になり、 私にとっては、とんでもない方策と感じられました。 だって、いい事をすることに喜びを見いだしていた彼女が、 すっかり「紙を貼ってもらうため」に喜びを見いだすようになってしまったのです。 残念で仕方ありませんでした。 その時点で、先生には私の考えを伝えましたが、先生には伝わりませんでした。 「わかりました、私の考えで、もう少し様子を見させてください」と言われました。 ![]() ![]() そこまで言われたら、私には言えません。見守るだけでした。 そして、案の定、私が恐れていた事態です。 友達関係がうまく行かなくて、少し孤立気味だった彼女は、 どんなにがんばっても誰も紙を貼ってくれなかったのです。 「お花を持っていっても、○○ちゃんは貼られたのに、私は貼られなかった」って感じ。 クラス中で、紙を貼られないのが彼女だけでした。 それでも、私は、 「大丈夫、紙を貼られなくても、ママは知っているからね」って励ましました。 そして、この状況を先生に再度伝えたんです。 「友達のいい所を見つける事をがんばろう」って言う目的に、あっていますか?と。 「いい所を見つける事をがんばろう」なら、 書いた子供の名前の所、つまり自分の名前の所に紙を貼ればいいじゃないですかと。 その結果、ウチの子供は、 「私は一生懸命友達のいい所を書いてはっているのに、私はいい所がない」 ![]() と思い込んだのです。 先生の方策が、ウチの子供に大きな×を残したのです。 一大事です。主人とも話をしながら、ウチの子供が泣いているのに、それでも続けるのかと 直談判しました。それでも、その先生には、こちらの気持ちが伝わらなかった。 そして、 「それなら、私が彼女のいい所を見つけて、書きますから」と言った。 これにもかなり怒れましたが、それでも、それならと我慢してお願いしました。 ですが、結局先生は書いてくれないまま、夏休みに入り、その紙ははがされました。 長女の中には、自分の名前だけ書かれなかった一覧表が頭に残りました。 私の頭にも。。。。 先生が書いてくれなかった理由も、聞きました。 「すみません、運動会の練習が始まって、忙しくて書けませんでした。」 「もうはがしまして 、次の段階に入りましたので」が答。 ![]() もう、ここで、主人と話をして、 長女には、厳しい現実として、 「みんながわからないだけだから、先生にもいろいろ話したけど、 先生も、先生になったばっかりでわからないことばかりだから、がまんしてやろう。 君ががんばっている事は、パパとママがわかっているから」とパパから話してもらいました。 長女は、このとき、無理矢理他の子供より一歩先に大人への階段を上らされたのです。 この先生は、結局その先どんなに話をしても、子供が傷ついている事を わかってもらえませんでした。 これから、一生懸命成長して欲しい先生でした。 が、二度と会いたくない先生です。 ![]() ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ そんな事を思い出しました。 幸い長女にはそんな記憶は、残っていないように思えます。 自我が目覚める前の話ですから。 でも、傷ついて泣いている彼女の事を私は忘れられません。 でも、うれしい事に、 「ぱぱとままは見ていてくれる」をなんとな~くは身につけてくれたみたいです。 いつからそうなったのかはわかりませんが、 今の彼女は、以前の、「いい事をする喜び」を取り戻している気がします。 ちょっと、正義感が強すぎて、まわりの子供がついて来れないくらいの勢いがあるらしく、 「許容」が、当面の彼女の課題ですが。。。 大きな傷にはならなかった事がほっとすることです。 ======================================= ということで、 子供に×をくれた先生がいたよなと思い出しました。 あの時は、パパが 「先生としての立場もわかるが、先生という立場として意見させてもらったとしても、 、この状況はおかしいだろう」って話してくれた事を思い出した出来事でした。 先生であるパパと親であるパパが合体した、 私があまり知らなかったパパを垣間みた瞬間でした。 なんだかやっぱりついこの間のことの様。。。。。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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