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デフォルト間際のギリシャの一年物国債の利回りが、130%を超えたそうです。
130%! 例えば、100万円分の利回りが2%だったら次の年に102万円になる訳ですが、130%って言うと230万円?? しかも、ギリシャの国債だから、ギリシャが払う筈ですよね? でもギリシャの国債って、何十兆円も出してますよね? その内のどのくらいが1年ものでしょうか? 例え一割だとしても数兆円ですよね? その数兆円の利回りが130%なら、あっと言う間に10兆円を超えますよ。 なんですか、これは…。 これは回避出来るんですか? いや無理ですよね? だって、既に数兆円のギリシャの国債を持ってるってだけで、フランスの銀行格下げ喰らってるんですよ? 持ってるってだけで、ユーロ圏内で最もパワフルな国の銀行が格下げ…。 日本の国の借金もでかいでかいと言われてますが、日本は経済に対しての底力が桁違いですからね。まだ弾を出し切ってる訳でもない。でも、ユーロ圏は弾を全て使い切ったうえでコレですからね…。 それもこれも、欧州が「ユーロ圏大帝国」を夢見ちゃったからだと思うのですよ。 もう少し早くギリシャを見限ってれば、もしくは経済に問題の抱える国を入れなければ、もう少しユーロは強かったでしょう。 どうしてそれなのに、決断を急ぎまくって、西欧州中心に強くまとまってしまったのか。 結局、ローマ帝国を夢見てたのかなって思います。 欧州においての、ローマ帝国へのコンプレックスにも近い羨望は、予想以上に強いです。 ヒットラーだって、「第三帝国」を目指したくらい。 でも、それは当然なのです。 だって、欧州文明の最高峰は、ローマ帝国なんですもの。 それ以降は、全てローマ帝国の模範でしかないのです。 ローマ帝国が東西に分列して、欧州文明は暗黒時代へ突入しました。 そこからようやく抜け出してから生まれたのがルネッサンス。 しかしそのルネッサンスそのものが、古代ローマを模そうする文化だったのですもの。 そのルネッサンスから、欧州は息を吹き返す訳ですが、結局全てはローマ帝国の幻影を追いかけているのです。 アメリカの重要建築物ですら、ローマ帝国の建築様式を模そうしている程です。 ユーロも、アメリカも、ローマ帝国を夢見ながら生まれたものだと思うのです。 そして今、そのどちらもが崩壊を向かえようとしています。 過去を見ずに、現在と未来を見据えていれば、結果は違ったと思うのです。 歴史から学ぶ事は多いです。しかし歴史を模そうする事は、時代の流れに逆らう行為。 ほんの僅かな時間で、何もかもが大きく動きそうですので、世界の片隅で見守って行きたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年09月15日 21時57分46秒
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