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2011年10月24日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
イタリアで友人が霊に取り憑かれました。

そんな話なので、心霊現象の話にアレルギーがある方は回れ右を推奨します!


さてさて。
一緒にイタリアに行った友人が、霊に取り憑かれたオモシロおかしい物語でございます。
その取り憑かれっぷりが完全に教科書通りの取り憑かれっぷりで面白く、つい先日その思い出話をして爆笑し合ったので、取り憑かれ話をお裾分けしたいと思います。


1年半前、イタリアに旅行に行きました。
日程は10日程のローマ滞在の個人旅行。
とにかく、ローマを楽しもうと言う事で、ローマにある美術館、遺跡などを網羅する、個人でスケジュールを立てる旅行でゴザイマス。
その日程の中頃、とある骸骨堂に立ち寄る事になったのです。

骸骨堂。
スペインの骸骨カタコンベが有名ですが、イタリアにもあるのです。
スペインのは、黒死病(ペスト)の犠牲者達のものですが、イタリアのはカプチン派。あの、有名な、世界で一番美しい幼女の死体、ロザリア・ロンバルドちゃんと同じカプチン派の教会です。http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/00/Palermo_Rosalia_Lombardo.jpg/250px-Palermo_Rosalia_Lombardo.jpg
サンタ・マリア・インマコラータ・コンチェツィオーネ教会。
「ローマの休日」の、スペイン坂からすぐ近くですよ。
ただ、観光客用に宣伝してはいないので、知る人は少ないです。むしろ、あくまでも「聖域」として守られている場所です。
納められている骨は約4000人分。
皆さん、同じ場所で朽ち、共に眠る場所なのです。


カプチン派達の神聖なる骸骨寺。
友人と共に、ふらっと立ち寄ったのです。
肉体をそのまま納め朽ちるに任せると言うカプチン派の宗教的概念が、日本人の我々としては馴染みが薄く、出来ればほんの少しでも垣間みてみたいと言う気持ちが強かったからなのですね。

まず、普通の観光地と違うのは、入り口で「ここは観光地ではない」と念を押される事。帽子などは「脱ぎなさい」と注意されます。
あくまでも「墓場」であり、「聖域」なのです。
写真撮影なんて御法度です。
入場料は設定されておりますが、とても安いのです。ただ「運営費を分けて頂けるとありがたい」とあるので入場料に、気持ちを上乗せして払うのです。もちろん、それは個人それぞれ。入場料だけでも文句は言われません。私は、こう言った場所に存続し続けて欲しいと思うので、数ユーロ上乗せして払いました。

中に入ると、とても不思議です。
ひやっとするんですよね。
そこは、4000人分の骨が並べられているのですが、たとえば尾骨だけで作ったオブジェや、尾てい骨を組み合わせたオブジェが所狭しを置かれております。しかし忘れてはならないのが、その一つ一つが、元々は人間であったこと。
聖人などは、骨の骨格を分解されることなく、寝かされて朽ちるに任されております。

そこに漂うのは、静かで安らかで、重々しい死の臭い。
独特の臭いがあるのですよ。死の臭いは独特です。
深みがあり、湿っていて、そしてとても厳か。

たくさんの死が満ちる世界。

その場所で、友人は、十字を切ったそうなのです。

その瞬間でした。

「ナニカと目が合った」と感じたらしいのです。
そして同時に、首のすぐ後ろの場所に、ぞくっとする寒さが染み付いたそうなのです。
それは、物理的な寒さとは全く違う、うなじからカラダの芯に直接伝わる様な寒気だそうなのですね。

友人は、心霊現象とは元々無縁のタイプです。
心霊現象を頭から否定している訳ではありませんが、自分には無縁の事なのだと信じて生きて来たタイプです。
その彼女が「憑かれた」とすぐに分かる程、強烈な感覚だったらしいのです。 ぞくぞくとした寒気が、張り付いて離れないような感じだったそうです。

その頃わたくしは、少し後ろのピアス&刺青だらけの馬鹿男(スラブ系)が「オレは恐くねぇぜ」とか強がってわめいてたので、「ちょっと、シィー!静かに!」とか言ってました。


骸骨堂を出た時に、突然友人がその日身につけていたロザリオ(十字架)が切れたのです。
ぶちっと。
しかも、切れようの無い場所から切れてるんですよ。
「え…、ロザリオ切れた」と立ちすくむ友人。
「縁起悪いねぇ。」とか、空気読めないわたくしはヘラヘラ言ってたのですが、彼女の顔が強張っていた事に、わたくしは気付きませんでした。

そしてその数分後。
友人が「ぎゃっ!」と言ったので振り向くと、何故か彼女が鳥の屍骸を踏んでたのです。
しかもツバメちゃん。
「ええ!何で鳥ちゃんの屍骸踏んでるの!?」とか言ったら「足踏み出したら、たまたまこれが…」とか言う友人。
たまたま足踏み出した所にツバメちゃんの屍骸があるなんて、中々ないですよね。これは貴重な経験。
「十字架切れるし、ツバメちゃんの屍骸踏むし、ほんと縁起悪いねぇ。」とか言うわたくし。
ますます強張る友人。
「ごめんね、ツバメちゃん。」と手を合わせるわたくし。
この時すでに友人は、自らが完全に「取り憑かれた」と言う自覚があったそうです。

そしてようやくホテルに戻ったのですが、そのホテルのエレベーターが、ホラー映画「サスペリア」に出て来るエレベーターそっくりだったのです。鉄の籠に囲まれた様なスタイルですね。基本、上がったり下がったりしか出来ず、開閉は手動です。
我々がそのエレベーターに乗った瞬間、でかい音を立ててエレベーターが停電。
今迄停電なんて無かったのに、突然停電。

「ぶふっ。」
思わず笑い出すわたくし。

「さっきのロザリオやツバメちゃんと言い、縁起悪いにも程があるよね。」
爆笑するわたくし。
完全に空気読めないわたくしは、

「何か閉じ込められちゃったけど、何とかなるよ、なんとか。でもサスペリアみたいに惨殺されたらオモチロイ。」

とか言いながら、上行きボタンをばしばし押してたんですが、その友人はガチブルして完全に硬直してらしいです。
空気読め自分。
いや、わたくし心霊現象は信じてるんですが、でもあまり気にも止めないのです。
何故なら、スラム街に住んでた時に、肉体を持った人間の方がいかに恐ろしいか、破壊力があるか、身に染みて知っていたからなのですね。心霊なら、強盗とかレイプとか出来ないですからね。まだマシと言うか。何とかなりそうと言うか。

やがて、突然エレベーターは大きな軋み音を立てながら動き出しました。しかし、電気は付かないまま。暗闇の中で、60年もののエレベーターが上昇するカオス。
サスペリアなエレベーターだから、鉄製の網に覆われてるだけだから、動いてるエレベーターから、薄暗がりの外の階段が見える造りなんですよね。

「まじこれサスペリアなんだけど。これ超呪われて、虐殺されるパターンじゃん?しかも停電とか、何かいるよね、何か。骸骨堂で何か連れて来ちゃったかな~。」
とか大はしゃぎのわたくし。
いや、憑かれるなら、善良な友人でなく自分だろうと思ってたのです。

部屋のある階に止まったエレベーター。
すると廊下の電気も消えてたのです。
スイッチ入れても付かない。
あれ?

さすがに何かおかしい事に気付くわたくし。

「なんかおかしいよね、コレ。」
ようやく「何かいる」事に気付いたわたくし。
いたところでどうしようもないので、取りあえず寝ようぜ的な感じになりました。
ここに至ってようやく友人が告白。

「あのさ、何かいるかも。付いて来たかも…。」

友人「骸骨堂で、十字切った時、来たのが分かったんだよ。」

まじですか!

わたくし、お恥ずかしながら霊感が無い方じゃないので、さすがに空気読んでみると、たしかに「何かいる」的なアレ。
そんな危険は感じないけど、ナニカが確かにいる。

友人「あのさ…。私は洗礼を受けてないじゃない?その私が、ああ言う場所で十字を切ったのがまずかったのかも…。悪気は無かったんだけど…。」

私「え?でも私も十字切ったよ?」

友人「あなたはアメリカのゲイの教会で洗礼受けたじゃない?」

私「!そうだった!!」

す、すごい!!
これは貴重な心霊現象。
大興奮のわたくし。そして友人。恐いけど大興奮。
ひゃっほう!

友人「ごめん…。今日手を握ってねていい?恐いし。」

わたくし「もちろん!」

その後友人は、時の法王ベネディクト様のポストカードをベッド中に配備し、ベネディクト様をスケッチ始めました。
スケッチはある意味瞑想と同じですからね! 特に絵が生まれつき激ウマな友人なら尚更。

「ベネディクト様を描いたら何とかなる気がする!」
疲れて寝入るまでベネディクト様を描く友人。
「三人目のゲスト、宿泊費払ってよねー。」とか言いながら眠りに付くわたくし。

そして次の日。

たまたま、起きて「ちょっとヴァチカン寄ろうか」と聖ピエトロ寺院に行ったら、本当にたまたま、そして幸運にもベネディクト様によるミサをやっていたのですよ。
そのミサに参加してたら、たまたま日本語の分かるイタリア人の兄ちゃんがミサを訳してくれて。友人はすっかり元気に。

その後行った美術館で、休憩室で寝入る友人。
後で話を聞くと、「異常な疲労感」に襲われたそうです。
本当に取り憑かれてたんですな(笑)。
おもちろいです。なんて稀少な経験でしょう!

しかしベネディクトを称え、描き、ミサに参加した末に、すっかり大丈夫になったそうです。ベネディクト様に守ってもらった感じです。その時から、友人に取っての究極聖人はベネディクト様。

友人「私がカトリックだとかカトリックじゃないとかはどうでもいい。ただ、私に取っての最高の聖人はベネディクト様であるということだけはガチ。」

その後、取り憑かれた恐怖から逃れる為に描いたベネディクト様の絵を、たまたま立ち寄ったレストランで見せたら、それを見たおっちゃん達に涙目で感動されて、クソ高い高級グラッパを奢ってもらったのはいい思い出。
これもベネディクト様のご加護に違いない!

取り憑かれたけどタダでは起きない。
気合いさえあれば、取り憑かれても自力エクソシズムが出来る話(笑)。

めでたしめでたし。





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最終更新日  2011年10月24日 17時06分01秒
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