ワンコのヘルスケア
愛犬に食事を与えるとき、守ってほしいポイントがいくつかありますが、それは「絶対にこうしなければならない」という決まりごとではありません。愛犬とのルールは、愛犬と飼い主さんが互いに快適に過ごすために決めるものですから、それぞれの家族に合ったルールを作っていきましょう。
ポッチャリ系がかわいい、スマートだから安心、たくさん食べるから大丈夫…飼い主さんの愛情が伝わってくるけれど、愛犬は健康的にすごしていますか?ずっと一緒にいたい大切なコだからこそ、日頃から愛犬の健康には気をくばりたいもの。そこで小林先生が犬の肥満、健康、そして食事管理についてわかりやすく解説します。愛犬の健康や食事のことを、この機会にもう一度考えてみましょう。 愛犬の体型を冷静に見てみましょう。 実際には肥満気味であっても、「うちのコは大丈夫。そんなに太っていない」「少しぐらい太っているほうがかわいい」と思っている飼い主さんは意外と多いものです。しかし、今、日本の犬の約4~5割が肥満傾向にあるとも言われています。周囲に太めの犬が多いために飼い主さんも見慣れてしまい、肥満の許容範囲が少し甘くなってきているようです。逆に、標準体型だと、「うちのコは、みんなと比べて少しやせているのでは…」と心配する飼い主さんもいるほどです。愛犬の健康を維持するためには、肥満の予防はとても重要であり、愛犬が太っているかどうかを冷静に判断することが大切です。
愛犬の理想の体重、適正体重を知っていますか? 1歳児の体重プラス15%以内で 純血種であれば、その犬種の標準体重というものが決められています。しかし、同じ犬種であっても個体差があり、体格や体型も大きく異なるため、標準体重はあくまでも一つの目安としてとらえたほうが無難です。 適正体重とは、愛犬の体型に見合った本来の体重であり、1頭1頭に違いがあります。適正体重の目安となるのは、愛犬が1歳(超大型犬の場合は、1歳半)の頃の体重です。犬種や体格によって差はありますが、犬の体はだいたい1年くらいで成長が止まり、成犬として完成します。育ち盛りの成長期に極端な食生活を送っていなければ、過剰に太ることもないので、1歳の頃の体重が愛犬の適正体重と考えられます。 1歳の頃の体重がわからない場合や1歳の時点で太めだった小型犬などは、獣医師に相談することをおすすめします。成長期に肥満になってしまうと、脂肪細胞数が多くなりやせにくい体質になっています。 成長のピークを過ぎると、だれでも代謝が徐々に落ち始め、余分な体脂肪が蓄積されるので、一生1歳の頃と同じ体重と体型をキープするのは至難のワザです。そこで、正常な代謝の低下も考慮して、1歳のときの体重の15%以内の増加ならば許容範囲とし、それ以上体重が増加している場合は肥満気味であり、体重コントロールが必要だと言えます。 体重は定期的に測る習慣をもちましょう。自宅では測りにくい場合は動物病院で。獣医師にとってもワンちゃんを知る大切なコミュニケーションになるのです。
■■■デイリーヘルスケアと健康診断、ヘルススパンを伸ばすポイントです。■■■ 「ヘルス・スパン(健康な期間)」という言葉をよく聞きませんか? これは、最近の犬の長寿化傾向にあって「ライフ・スパン(寿命)」を単純に長くするだけでなく、健康な状態で少しでも長く犬らしい生活を送るということ。生活習慣からくるさまざまな疾病や老化に気をつけ、ヘルス・スパンを少しでも延ばすために、肥満は避けなければなりません。そこで、重要になってくるのが食事管理を含めた健康管理です。 犬は生命速度が速いので、病気の進行も速くなります。人の1年が犬の4年に当たるわけですから、人の健康診断が1年に1回受けることを考えると、犬は3ヶ月に1回受けるのが理想ともいえます。年4回は無理でもせめて年1回は、定期的に健康診断を受ける習慣をつけることが大切です。健康診断は病気の早期発見することができるだけではなく、愛犬のコンディションを知ることでデイリーヘルスケアをより効果的に実践することができます。 愛犬にいつまでも元気で長生きしてもらうこと、それが飼い主さんとしての本当の愛情ではないでしょうか? おいしく食事管理をして、たのしく健康管理する…愛犬と飼い主さんが長く一緒にいられる、お互いの幸せにつながります。
犬は自分自身で食事内容を選ぶことはできません。愛犬が肥満になるかならないかは、飼い主さんの日頃の行いによって大きく左右されます。 つい、こんなことをしていませんか?あなたの心がけや行動をチェックしてみましょう。
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