第3話 ハインリヒ4世はエンリケ4世!?世界史をやってると,なんだか読み方がすごく近い名前がいろいろ出てくる…今回はそういう読み方の近い名前をいくつか紹介しよう(なかには想像も付かないものもあるが…) 読み方が近い名前といえば,いちばん有名なのが“カール”さん。 つまり,“カール”はドイツ語読みだが,これが英語圏に行くと“チャールズ”,フランス語圏では“シャルル”,スペインに行けば“カルロス”になるということ。 そしてこれと同じように,あの雪辱事件(カノッサの屈辱)で有名なハインリヒ4世も英語でいうと“ヘンリー”,またスペイン語では,航海王子ならぬ“エンリケ”になるのだ!(実際の世界史ではハインリヒで書いてね) このような名前はほかにもいろいろある。 例えば: ヴィルヘルム(独)=ウィリアム(英) エリザベス(英)=イザベル(スペ・ポル) キャサリン(英)=エカチェリーナ(露) フランチェスコ(伊)=フランシス(英) フランツ(独) フランソワ(仏) フランシスコ(スペ) ペトロ(聖書)=ピーター(英) ピエトロ(伊) ピョートル(露) マーガレット(英)=マルグレーテ(デンマーク) ヤコブ(聖書)=ジェームズ(英) ヨセフ(聖書)=ジョゼフ(英) ヨーゼフ(独) ホセ(スペ) ヨハネ(聖書)=ジョン(英) ジョアン(ポル) イヴァン(露) ルイ(仏)=ルートヴィヒ(独) ラヨシュ(ハンガリー) ロジャー(英)=ルッジェーロ(伊) 【以上,角川世界史辞典より】 このように見てみると, サン=ピエトロ大寺院は聖ペテロ大寺院, カルマル同盟のマルグレーテはマーガレット(かわいい^^;), イヴァン4世(雷帝)はヨハネ4世! ラヨシュ2世はルイ2世!? フィリピンの民族運動家ホセ=リサールはジョゼフ=リサール になっていたのかもしれませんね(^^ ちょっと紛らわしいかm(_ _)m それにしても,ロジャー=ベーコンがルッジェーロ=ベーコンになっていたかもしれなかったのは驚きですね! ちなみに山川用語集にアルファベットの人名も載っているので,アルファベットを見るとさらにわかりやすくなりますよ。 ※試験では名前を勝手に変えず,教科書・用語集に出てきたとおりに書いてください。勝手に変えたところで間違っても責任負いませんからね(^^;) 参考文献 角川出版 角川世界史辞典 |