カテゴリ:起業
1月28日茅ヶ崎商工会議所で『江戸の繁盛しぐさ』の著者・越川禮子さん による講演会がありました。
”いき”で素敵とはどういうことかを江戸しぐさ(思草)を通して解説してくれました。 「江戸しぐさ」は江戸商人のリーダーたちが築き上げた、上に立つ者の行動哲学です。 よき商人として、いかに生きるかという商人道で、人間関係を円滑にするための知恵でも ありました。 江戸時代は260年以上もの間、戦争のない平和な時代が続きました。その平和で安心な 社会を支えたのが「江戸しぐさ」という人づあい共生の知恵です。 「江戸しぐさ」は単なるマナーやエチケットっではなく、今の時代にも通じる考え方、 共生のためのコミュニケーション術、江戸町衆の感性だそう。 江戸っ子とは、 ・目の前の人を仏の化身と考える(神仏の前では皆平等)、 ・時泥棒をしない(時間を大切に)、 ・肩書を気にしない(三脱(年令・地位・肩書を気にしない)の教え、 ・遊び心がある、 をいうそうです。 町方の八割が何らかの商売に携わっていたため、お客様に対する言葉遣いがとても丁寧だったというのも江戸っ子の特徴だったそうです。 実演では「傘かしげ」、傘をさして狭い路地をすれ違う時、傘を外側にかしげるというのをしました。 そして江戸しぐさの本質(人間として立派なこと)とは 1.約束を守る・・・口約束は絶対で「死んだらごめん(指きりの最後の言葉)」と付け加える。 2.見て解かることはいわない 3.結界覚え・・・仏教の言葉、餅は餅屋、相手の領分を侵すな、自分の立場をわきまえる 4.人のしぐさを見て決めよ・・・人の振り見てわが振り直す 5.尊意論・・・多数に流されず一人ひとりの意見を聞く、それぞれ違って当たり前 とのこと。 商売編で印象に残ったのは「ありがたい」ということ。 「有り難い」はあまり起こらないとう意味で、いくつものお店がある中で当店に足を運んでいただくことは有り難いこと」というお客様への敬意と感謝だそうです。 江戸しぐさは現代にも必要なものなんだと感じました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.03.03 23:29:54
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