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テーマ:書評(53)
カテゴリ:Review ~ 読書&視聴 ~
本書はOUTPUT大全の著者である樺沢紫苑氏の書籍である。
『幸福』のメカニズムについて、脳内物質に焦点を当て幸せを感じるプロセスと、より多く『幸福』を感じるためのコツを解説している。 Audiobookで無料配信中だったのでダウンロードした。 『幸福』には感じ取る幸せと、獲得する『幸福』があるという。感じ取る幸せとは脳内物質である「セロトニン」、「オキシトシン」によってもたらされる『幸福』である。獲得する『幸福』は同じく脳内物質の「ドーパミン」によってもたらされる幸福。これが著者の言う3つの幸福である。 「セロトニン」は幸せホルモンなどとも呼ばれているが、心の平穏やすがすがしさといった幸福感をもたらすという。メラトニンとの組み合わせで睡眠リズム等の体内時計の調整や、食欲の抑制などにも関連している。目覚め後に日の光を浴びたり、必須たんぱく質であるトリプトファンの摂取、適度な運動等がセロトニンを増やすために効果的と言われている。また、この『幸福』はすべての基礎となており、睡眠や運動、食事などの健康管理は『幸福』を感じるためにも重要だという。 「オキシトシン」も幸せホルモンの一つと呼ばれている。恋人や家族、友人やペット等との「繋がり」に関する幸福感をもたらす。安心感や痛みの緩和などにも関連しているという。スキンシップや、他者への貢献などによって増えるらしい。 家族や友人と食事している時にじんわり湧き出す幸福感は「オキシトシン」 また痛いのが飛んでゆくのも「オキシトシン」効果なのだろう。 「ドーパミン」は新しい刺激や、欲しいものを獲得した時の幸福感をもたらすが、上記の2つに比べ劣化しやすい。劣化とは同じ刺激を受けても『幸福』を感じづらくなってしまうというもので、求めすぎるときりがなくなる。 本書では、これら3つの『幸福』に気づく、感じる、高めるためのコツなどを紹介している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.08.19 21:47:36
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