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カテゴリ:Review ~ 読書&視聴 ~
本作は1947年6月に出版された作品である。
著者は日本で活躍するタレント『セイン・カミュ』の大叔父に当たるアルベール・カミュである。 感染症である『ペスト』によって封鎖された人口20万人の都市の中で、医師として活躍する「ベルナール・リュー」を中心として、ペストという不条理な厄災に翻弄される人々の物語である。 ![]() 70年以上も前に書かれた書籍であるが、突如として現れた『疫病』という存在が人々から、『自由や生活の糧』そして『愛する人々』を奪ってゆく事は、コロナ禍の現代に重ね合わせることができる。 医師や、ボランティアは疫病に立ち向かう中、無力感に打ちひしがれるが、必死に犠牲者の立場に立ち続けようとする。 登場人物たちはこの不条理さの中で、考え方や、価値観、感情に変化が起きている事に気づいてゆく。 新訳で読みやすくなっているせいもあるが、登場人物たちの心情が実にみずみずしく描かれていて、読書を通じて立体的な世界観を味わう事ができる。 とは言え、海外作品の人物名は『あれ、この人は誰だっけ?』と立ち止まってしまう事がある。この光文社の新訳シリーズは『しおり』に主要登場人物のが出ている。オラン市のオトン氏などはかなり終盤まで何度もこのしおりのお世話になった。 古典などはあまり読む機会もないが、コロナが終息した後の世界はどうなるのかと考えるうえで『ペスト』は今が読むべき時なのかも知れない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.10.09 16:50:19
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