野に棲むもの達 ~ ウィーンのはずれにて
しかし日本はなんと云うことになってしまったのだろう。涙なくしては聞けない、また見ることの出来ない、そんなニュースが日々伝えられる。だけれども、この国はまだ捨てたものではないと、皆が云う。被災した方々が助け合い、自分の身内をなくした人々が他のひとの命を救い、命をかけて救出にあたるひと達がいる。世界中の人々が祈りを捧げ、手をさしのべて。北に住む幾人かの友人らは、無事ではあったけれども、必死で支援・復興作業に従事している。また、高校以来の友人夫婦の息子が仙台に居たことを知った。そして彼はお世話になった方々や友人達をおいて脱出したりはしないのだ。原子力の専門家である別の友人は現地に詰めっきりだと聞く。その弟は政権の中枢にいる要人の秘書官として、日々腐心しているらしいことが届いた便りから読みとれた。そんな中、その北の美しかったに違いない自然を思い、また緯度はそれほどには違わない此処ウィーンのはずれで、野に棲むもの達を見た。 日本の北で、今、鳥は同じように鳴いているか。 もしお気に入りの写真があったときは、クリックしてくださいませ。にほんブログ村にほんブログ村にほんブログ村