えびカニの子育て日記

2006/07/24(月)14:34

歌舞伎

この土地ならでは・・・・(11)

私たちが住む村に、古い芝居小屋があります。 普段からオーケストラのコンサートや、映画上映、地歌舞伎などなど たくさんのイベントが行われています。 明治初期に建てられ、今なお活きた芝居小屋なのです。 今日は、そこに十八代 中村勘三郎が襲名披露公演にやってきました。 建物はぎゅうぎゅう詰めで500人収容。 私は二階席の正面で花道の真上の席というラッキーな席から観劇しました。 いやーーー近かったし、迫力だった!! (ちなみにチネッタとショギーニョはお留守番) 出し物は義経千本桜の「木の実」「小金吾討死」「すし屋」の上演でした。 ストーリーは省略。 勘三郎さんは口上で 「この芝居小屋はすごい。なにしろ隣が田んぼ。 芝居というけれど、本当に芝が近いんですよ」 (誰かが花道のカーテンから覗いていたらしく) 「普段だったらこんなことは絶対にないんですけどね。」 などとコメントしていて、アットホームな雰囲気でした。 勘三郎さんは「いがみの権太」をとっても自由に演じていて、随所で笑いを取ってました。 こんなことを言ったら怒られるかもしれないけど、吉本でもありそうなコテコテの笑いだった。 七之助さんは、「若武士・小金吾」と「すし屋の娘・お里」の二役を演じていたけど、 このお里が初々しかった! 見ているこっちが恥ずかしいぐらいに、かわいらしい仕草だったなぁ。 扇雀さんの弥助も良かったなぁ。特に弥助から惟盛への豹変振りがすごかった。 惟盛の表情になるときに階段を登っていく後姿に突然気品が漂ってくる・・・・。 特筆すべきは、そのふくらはぎ。 階段を登るときにまったく姿勢を崩さずに足首とふくらはぎの筋肉を使って登って いくんだけど、そのときに見えるふくらはぎの筋肉がすごかった。 かんたんな仕草に見えるけど、やっぱり体力・筋力が必要なんだと感心した。 花道を出入りする役者さんの正面に座っているわけで、頭を真上から見れたり、 目が合ったような気がしてなぜか緊張しちゃったりと大興奮しました。 歌舞伎でやってみたいこと。 途中でお客さんが 「中村屋!」「十八代目!」などと声をかける。 独特な間合いで、かっこいい。 こんな素敵なお芝居が、こんな小さな村で見られるなんて! 伝統を守り、小屋を守ってきた先人達に感謝です。 あー、面白かった!

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