☆煩悩注意報☆

行き先の無い電車に乗って
宛てもなく彷徨う日々

小さな窓から見える海は
細波が寄せて　外の世界の風の強さを思わせる

スモークが掛かった硝子窓
全てを灰色の世界に映し出す

その景色はどれも不安定で
全ての真実を隠し　無機質なまま

冬の雪景色も　夏の青い空も
自分の目で見なければ　その色を感じられないのに

そんなことは　解っている
駅に辿り着いても　開いたドアの前で動けなくなる

降りられないから　電車は再び動き出し
終わりの無い線路を　今日も進んで行く

ちみっこに「山手線の終点って何処なの？？」と乗る度に聞かれてうんざりなのですが…。
そんな気持ちを含めて詩を書いてみました。