雨水利用の最新事情
雑誌「資源環境対策」Vol.43 No.3(2007)で興味深い特集を目にしました。2回に分けてご紹介します。「雨の降り方が変わって来ている・・・」最近、そう感じている人も多いのではないでしょうか?短時間大量の雨が降る異常豪雨。一方で、長期間雨が降らず、渇水が危惧されることもあります。そした中で、注目されているのが雨水の貯留と資源としての利用です。一時的にタンクに貯留、地下に浸透させることにより、下水や河川の排水能力を超えた、都市型洪水を緩和することができます。一方の資源として利用ですが、東京では年間の水道使用量約 20億トンに対し、25億トンの降雨があります。雨水のほとんどは、下水に流されていますが、小規模な貯留・利用施設を多数つくれば、ダムに匹敵する効果が得られます。日本では、墨田区(東京)が積極的に雨水利用を推進し、全国の自治体に広がって行った結果、雨水利用指針を持つ自治体は 55。雨水タンクの助成を行う自治体は 36。雨水利用施設を導入したビルは、3400に上っています(2003年 実態調査)。ただ、問題もあったりするわけで・・・そのあたり、海外の事例を交えて次回、取り上げたいと思います。<関連日記>湧水復活に向けて(September 6, 2006)