大学の技術を活かす ~ エコバランス国際会議2006より(その1)
先週、つくばで開催された環境研究シンポジウム、第7回エコバランス国際会議を見てきました。いつも会社にいて「視野が狭い!」と叱られる私は、こういったシンポジウムを聴講することが何より新鮮な情報源です。特に今回の参加者は、7割近くが大学研究者。中にはすぐにでも企業で使えそうな技術を持っている大学研究室もあります。そのような研究を見て、私は ―企業に売り込みに行かないのですか?きっと引き合いはあると思いますよ。と言ってみました。すると、「そうですよね。もういつでも売ってもいいんですが、どこも寄ってきてくれないのです。」との回答。この受け答えはよっぽど極端なのかもしれませんが、大学研究者にとって営業活動は鬼門なのでしょう。技術があるのに・・・こういう障害の克服を、私の参加しているようなNPOが支援できないかな、と考えていました。このような学会発表を通して大学の持つ技術をデータベース化する。企業に提案しに行く。企業が興味を示したら、大学研究者を交えて具体的な提案をする。そして、大学の技術を企業に供与する。NPOは企業から斡旋料をもらい、大学は企業から開発費をもらう。企業にしてみれば、自社開発するよりも大学と共同研究したほうが安上がりの場合があります。こういったビジネス、できないでしょうか?