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![]() ![]() ![]() 十和田市現代美術館が開館したのは、2008年のこと。 以来、 アートや建築を扱う雑誌やテレビで幾度となく紹介されてきました。 その名は、 国内外に広く知られるようになりましたね。 いつか訪れたいと思いながらも、 なかなか実現できずにいました。 気づけば、開館から17年とい月日が流れていました。 ようやく、念願の“聖地”へと足を運ぶことができました。 青森駅からは新幹線、そしてバスを乗り継ぎながらの旅でした。 待ち時間も含めれば、およそ2時間を超えました。 決して近くて便利な場所とは言えません(ごめんなさい)。 けれど、その距離がかえって、 この地に辿り着いた喜びを深くしてくれました。 美術館の入り口でまず出迎えてくれるのは、 チェ・ジョンファによる『フラワー・ホース』。 無数の花々で彩られた巨大な馬のオブジェです。 十和田市は、馬のまちとして知られているそうです。 この作品モチーフとも、きっと関係しているのでしょう。 館内に入ると、 ロン・ミュエクの『スタンディング・ウーマン』が、 静かに迎えてくれました。 異様なまでにリアルで巨大な、女性像です。 高さは、405cmだと言いますから、 およそ原寸の250%ぐらいになるのでしょうか。 近づけば近づくほど、その緻密な作りに圧倒されます。 自分が立っている空間すら、 どこか夢の中のように感じられました。 そして、塩田千春さんの『水の記憶』が展示される部屋へ。 そこに広がるのは、息をのむほど鮮烈な赤の世界です。 中心に据えられているのは、かつて十和田湖にあったという古い船。 そこから伸びる、無数の赤い糸。 記憶や生と死、そして時間の流れなどを、 感じました。 一つ一つの作品と対峙し、その存在意義や制作の意味を考える。 アートが持つポテンシャルを再認識させてくれる、 美術館ですね。 BLOGランキングに参加しています。 お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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