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2006/09/13(水)22:37

児童の教師への暴力頻発、昨年度は38%増

学校・教育(208)

 2005年度に全国の公立小学校の児童が教師にふるった暴力は、04年度の38%増にあたる464件にのぼったことが13日、文部科学省のまとめで分かった。  調査が始まった1997年度以降、200件前後で推移してきたが、03年度から急激な増加傾向となっている。器物損壊などを含めた小学生の校内暴力の件数も2018件と3年連続で増加し、調査開始以来、最悪を更新。文科省は「感情を抑えられない児童が増えている。保護者にも協力を求め、校内暴力に歯止めをかけたい」と危機感を強めている。  調査は全国すべての公立小中高校が対象で、05年度に小中高校の児童生徒が起こした校内暴力の総数は計3万283件(前年度比0・9%増)。中学は2万3115件、高校は5150件でほぼ横ばいだったが、小学校は前年度比6・8%増の2018件と、初めて2000件を突破した。小学校の内訳を見ると、「児童間の暴力」が951件、「器物損壊」が582件、「教師への暴力」が464件、「教師や児童以外の人への暴力」が21件。このうち、前年度からの伸び率が最も高かったのは、教師への暴力だった。教師への暴力では、「自分の言動を注意されたことに逆上して、暴言を吐きながら、教師の足をけった」(小5男子)「友達同士のトラブルの仲裁に入った教師に暴言を吐き、殴った」(小5男子)などのケースが報告されている。  校内暴力で警察が補導した小学生は11人。昨年10月から5か月間、授業中に他の児童を校外に連れ出すなど問題行動を繰り返していた中国地方の小5男子に対して、10日間の出席停止の措置をとった例もあった。小学生に出席停止の措置がとられたのは、1998年度以来という。 (参考=9月13日 読売新聞)

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