環境・平和・山・世相 コジローのあれこれ風信帖

2008/05/31(土)11:59

●低炭素革命に火を!・福田首相に手紙●

環境(172)

 7月に開かれる洞爺湖サミットが、地球温暖化阻止に向けた有効な合意機会として成功するかどうかは、間違いなく6月に発表される「福田ビジョン」で示される政治決断の内容にかかっている。個人的には、福田首相は「ヤル気」だと見ているのだが、経済界の抵抗が強く予断は許されない。ここは我々市民が大胆な政治決断を支持していることを、福田さんに伝えるときだと思って、首相宛に以下の手紙を送った。 拝啓 内閣総理大臣福田康夫さま NPOわかやま環境ネットワークの△△(コジローの本名)と申します。 先般神戸で開催されましたG8環境大臣会合の結果を受け、私の個人ブログに、6月中に発表されるという「福田ビジョン」に期待する旨の記事を書きました。  →http://plaza.rakuten.co.jp/ecopiecealpinism/diary/200805280000/ 地球温暖化による破局を回避するため、09年11月開催のCOP15(コペンハーゲン)において京都議定書第一約束期間後の温室効果ガス削減スキームを決定することがすでに昨年末、インドネシアのバリで開かれたCOP13(&CMP3)で合意されております。しかしながら、世界ではなお国益をめぐる様々な思惑が複雑に交錯してIPCCが示す科学的知見を活かす合意には遠く、地球と人類の将来を暗雲が覆っています。 こうした状況にあって今日本は、世界の首脳が一堂に会する洞爺湖サミットの議長国であること、世界に冠たる先進技術と巨大な経済力により世界のエネルギー革命をリードできる強力なポテンシャルを有すること、また平和憲法に基づく軍事的圧力に頼らない外交により諸外国と良好な関係を構築していること等から、現在の局面を打開しうるポジションを有する唯一の国となっています。 貴殿は、薬害肝炎患者の救済、道路特定財源の一般財源化、それにこのたびのクラスター爆弾禁止条約採択と、いずれも焦点の問題で理と情の両面から果敢な政治決断をくだし、常にその後の展開をリードしてこられました。まさにこれこそが、あるべき政治家としての本領というべきでしょう。ここに示された貴殿の見識と勇気に敬意を表しますとともに、そのたぐいまれな見識と勇気を、いま人類が直面する最大の難題、地球温暖化の克服に向け再び発揮されますよう、心から期待するものです。  巷間報道されるところによれば、洞爺湖サミットに向け貴殿は近く、地球温暖化対策「福田ビジョン」を表明されるとのことです。日本が、先に述べましたようなポジションを活かすため、そのビジョンに、EUに劣らない野心的な中期削減目標や排出権取引制度の導入、途上国への手厚い技術支援など、日本が自ら世界をリードする立場を鮮明に打ち出す大胆な提案と決意表明を、ぜひ盛り込んでいただきたいと存じます。 貴殿は4月に開かれたG8ビジネスサミットで「低炭素革命」を唱道されました。全面的に共感いたします。まさに新しい持続可能な世界を創る壮大な人類史的挑戦ですが、それが目に見えるようになれば、世界の心ある人々は必ずやこの革命にはせ参じることでしょう。であればこそいま、その革命に火をつけるビジョンとリーダーシップが切に求められるのですが、この役割を担いうる人物は、客観的に見て貴殿以外にありません。 それは、史上空前の政治決断になろうかと存じます。この歴史から与えられた大役を真正面から受け止められることで、将来、貴殿の名が、人類を破滅から救ったリーダーとして末永く記憶されることを、衷心より願っております。 末筆となりましたが、人類と地球の未来のために、貴殿のご健勝を心から祈念いたします。微力ながら、協力は惜しみません、どうか、がんばってください。                        敬具               2008年5月31日                 NPOわかやま環境ネットワーク △△  以上、読んでもらえればいいのだが… ともあれ、ダメモトで、できることはすべてやることだと思う。 ←ランキングに参加してます、ワンクリックご協力を 

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