枝郎パビリオン

2016/01/18(月)22:20

TBSラジオの未来

ラジオ(213)

きょうは、衝撃的な発表がありました。 TBSラジオの看板番組「大沢悠里のゆうゆうワイド」(平日08時30分~13時)が、4月8日放送をもって30年間の歴史に幕を下ろすことになったのです。悠里さんがパーソナリティーを務める帯番組は、午後にやっていた「のんびりワイド」~「スーパーワイドぴーぷる」を含め35年の長きにわたります。悠里さんは当年74歳。「自身の商品価値がなくなってきた」「いまが潮時」ということのようです。後継は伊集院光さんとのこと。 ですが、これはまだ氷山の一角。TBSラジオは「メインパーソナリティーの高齢化」という問題を抱えています。 「ゆうゆうワイド」の「ミュージックプレゼント」(平日10時30分)を担当する毒蝮三太夫さんは79歳。「スタンバイ」(平日06時30分)の森本毅郎さんは76歳。「デイキャッチ」(平日15時30分)の荒川強啓さんは69歳。「おはよう一直線」(平日05時30分)を担当する生島ヒロシさんも若く見えますが実は65歳。いずれも安定した人気を誇っていますが、いずれもシニア層(50歳以上)に対してです。TBSラジオ系列の準キー局である毎日放送「ありがとう浜村淳です」(平日08時00分)の浜村淳さんは80歳越え、朝日放送の「おはようパーソナリティー」(平日06時30分)の道上洋三さんも70代半ばですが、いずれも幅広い世代から支持を集めているのと対照的。 森本さんや強啓さん、生島さんもいつリタイヤを申し出るか、予断は許しません。このままだと、TBSラジオはリスナー離れを起こしてしまいます。 これからのTBSラジオは、「スムーズな世代交代」と「幅広い聴取年齢層の確保」が大きな命題・課題となりましょう。 そのためには、後継となりうる人材の育成が必要です。ですが幸い、TBSはラテ兼営の強みがあります。それに裏打ちされたかたちで、アナウンサーの駒は豊富に揃っています。 しかし、TBSラジオはアナウンサーのパーソナリティー起用に消極的な面が感じ取れます。同じ地域の文化放送やニッポン放送に比べても、アナウンサーを起用した生ワイド番組は乏しい。ネットワークの基幹各局(北海道放送・東北放送・CBCラジオ・朝日放送・毎日放送・中国放送・RKB毎日放送)に比べても、桁違いに少ないです。タレントを起用して幅広い聴取者の囲い込みをするのも一つの方法かもしれませんが、出演料などのコストを考えると、豊富な人材であり、テレビで名の通ったアナウンサーを積極起用したほうが得策と考えます。そうすれば、アナウンサー=パーソナリティーの人気も増し、あらゆる面においてプラスの効果をもたらします。そう個人的に考えるのですが、どうか。 ともかく、改革は待った無しです。

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