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ここなつ家のフィリピン生活

ここなつ家のフィリピン生活

最初の1年

「もうワーク・ブックはやらない!」と宣言してしまったゆっぴー。

なだめても、すかしても、

「それでは3年生になれないよ」と脅しても、

絶対にやらない、と1点張りでした。


本当のところ、私にも、ゆっぴーには、指定のワークブックが

合っていないことはわかっていたのでした。


そこで、すでに購入していた読み聞かせが中心の

ホームスクール教材を使うことにして、

様子を見ることにしたのです。


実は、ホームスクールを決めたときに、

この読み聞かせが中心の教材を取り寄せていて、

学校機関の指定教材の他に、この読み聞かせだけは

少しずつ続けてきていたのでした。


この教材は、教科書ではありません。

本物の良質の本ばかりです。

もし図書館が充実していれば、図書館の本でも良かったのですが、

フィリピンでは図書館が殆ど皆無、あるいはあっても蔵書量が少ないので

アメリカからまとめて1年分を取り寄せておいたのです。


この教材は、中学程度のレベルまで、

大人が子どもに読み聞かせてやることを勧めています。

子どもが読める程度の本は、子どもが自分で読みますが、

それよりもレベルが上の物は、大人が読んでやるのです。

その後、読解の質問をしたり、新しい言葉を学んだり、

またその内容について、話し合ったり、

読みながら、地図を見たり、年表に記入していきます。

それを読み進めるうちに、自然に世界地理や歴史が身につくようになっています。


12月から3月まで、英語と理科は読み聞かせを中心にして、

算数は、別の教材を使って勉強しました。

社会とフィリピン語は、現地の教科書を元に、

いままでやっていた通り、楽しく勉強をつづけました。


ちなみに算数は、シンガポールの算数の教科書で、

文章題が多く、具体物を使ったり、絵を描いて解くものが多いのが特徴です。

しかも1ページに2-3問だけ。

これが、ゆっぴーにとっては、重要でした。

(それでも2問あると、嫌がるので、下半分を紙で隠すこともやっていました。)


教材の他にも、子供向けの百科事典や、機関車トーマスの全集なども

楽しく一緒に読みました。

その間は、本当に、充実していて楽しかったです。


3月になって、ついに決心し、ホームスクールをサポートして

くれていた学校機関に、退学届けを提出しました。

学校の単位や成績がもらえなくても、本人が楽しく勉強を続けられる方が

大切だと考えたからです。


こう書いてくると、まるで困ったことばっかりだったように

見えるかもしれませんが、

教材を除いては、楽しい発見もたくさんありました。

ホームスクールを始めて3ヶ月後の10月には、

あれだけ読むことが苦手だったゆっぴーが、すらすら読み始めました。

そして、自分で4ページにもわたるお話も書きました。

古本屋さんで、買ってきた子供向けの本を、

2章も続けて、私に読んでくれたこともありました。

私も、毎日どんどんせがまれるままに読み聞かせをしていたら、
気づいてみればなんと1ヶ月で、6ヶ月分の本を読んでしまっていたくらいでした。


そんな私とゆっぴーを見ていて、

かりんもホームスクールしたいと言い出しました。

かりんの4年生の先生は、本当に良い先生でしたし、

2-3年生の時のいじめ問題も解決して、楽しく学校に行っていたのですが、

高学年は学校が12時から6時だったため、

家庭で過ごす時間がもっと欲しいと思ったようです。


かりんは学校の成績はかなり良かったのですが、

それにもかかわらず、ノートを見ると

いつも小文字で文章を始めていたり、ピリオドがついていなかったり、

どうしてそうなるのかが解っていないのに、公式で問題を解いていました。

なんだか、基本的なことができていないという気がしました。


靴も、最新流行の靴でないと嫌がったり、

誰も結んでいないからと、髪の毛を縛らなかったりしていました。

いじめの後遺症だったのか、皆と同じにしていないと嫌なようで、

そのまま学校に行かせていることの害の方が大きいような気がしました。


ハイスクール(中学、高校にあたる)に進むとしたら、

かりんがホームスクールできるチャンスは、5年生と6年生の2年間だけ。

主人とも話し合った結果、

かりんもホームスクールになることになりました。

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今日先生がこのブログを引用してくださいましたので、合わせてお読みくださいね。

今日先生は、国語教育を通して、今の日本の教育の現状について

真摯なブログを書き続けていらっしゃいます。

教師だけでなく、保護者も学ぶことの多いブログで、

いつも学ばせていただいています。

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