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2006/08/14(月)17:32

代謝のメカニズム -06 タンパク質の考察

代謝のメカニズム(12)

昨日までに有酸素系の代謝メカニズム糖質(好気的代謝)脂質(β酸化)クエン酸回路についての説明を終えました。 ここで もう一つの栄養素「タンパク質はどうなるの?」 のお話です。その前に体脂肪燃焼の材料としてのこれまでの説明を踏まえて3大栄養素を見てみると[糖質] 火種にも燃料にも成る便利物です。[脂質] 完全に燃料オンリーでなおかつ自分自身では燃焼しない為、燃やす為には火種が必要です。それでは[タンパク質]です。 摂取されたタンパク質は消化吸収によってアミノ酸まで分解されますがその用途は・・[酸化によってエネルギー源になる] 巷で人気のBCAAアミノ酸ですがこれは[バリン][ロイシン][イソロイシン]の3種類のアミノ酸の総称です。  他のアミノ酸が肝臓で分解されるのに対してこのBCAAアミノ酸は筋肉細胞内で直接酸化して[ATP]合成を助けるという特徴があります。 [体のタンパク質を合成する] これは言うまでもなく筋肉や内臓といった部位を構成する栄養素と成ります これがタンパク質本来の摂取目的です。 [血糖やグリコーゲンの枯渇でアミノ酸に再分解されて消費される] 正確に説明できませんが、血糖値が低下した飢餓状態又は体内にグリコーゲンが枯渇した状態ではタンパク質がアミノ酸に再分解され火種として動員されます。これは激しい運動後のエネルギー不足の放置、又は食べないダイエットで極端に栄養素の摂取が極端に不足する が該当します 自分で自分を食べる極端な消耗状態です。 このような自分の筋肉のタンパク質がアミノ酸に再分解される現象を「異化」といいます。 この「異化」をどうやって回避又は軽減するか、がエクササイズ前後における栄養補給の最重要ポイントの一つです。 先ほどのBCAAも「異化」を軽減してくれる事がわかっています。 以上が巷で言われている運動前後にアミノ酸タブレットを摂取の理由です。摂取タイミングは運動前30分、運動直後です。

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