着物でだらら~ん

2009/03/19(木)00:54

リサイクル着物と生産者

雑談(201)

リサイクル着物愛用者として、 思っていることがあります。 着物や帯の生産者の皆さんの悲鳴は、 私もこれまでたくさん聞いてきたつもりです。 奄美大島でも、本当に胸が痛みました。 たしかに、着なくなった着物や反物は リサイクルせず捨ててしまって、 消費者はみな新品を買うようにすれば、 生産者の皆さんのご苦労は、 若干軽減するかも知れません。 でも、それってたかが知れてますよね。 根本的な打開策にはなりません。 生産者の皆さんのご苦労が報われるにはまず、 日常的に着物を着よう、 という人口を増やすことが肝要だと思います。 でも、 世の中に、リサイクル着物もいっさい流通せず、 何十万もするような着物しか存在していなければ、 よほどのお金持ちでない限り、 日常的に着物を着ようなどとは誰も考えないでしょう。 過日の新聞の調査では、着物を着るのが面倒、 というのが着物離れの理由の一位でしたが、 もし高い着物しかなかったら、 そもそも着方を覚えようとすらしないでしょう。 たぶん、私も・・・。 生産者の皆さんが、あれだけ手間暇かけて、 丹誠込めて作り出す着物や帯ですから、 何十万の値段がついていたとしても、 それは対価としては妥当です。 しかし、世間の物価と比較した場合、やはり 「着物は高い」という評価にならざるを得ません。 つまり、現時点において大切なのは、 「着物は高い」という世間の評価を 変えることではないかと、私は考えています。 着物が安いとわかれば、「ちょっと着てみようかな」 と思ってくれる人も増えるかもしれません。 したがってこのブログも、 いかに安く着物ライフを満喫するか、 をテーマにしています。 そして、私を含めた多くの着物初心者は、 リサイクルなどの安い着物に親しむうちに、 徐々に本物の良さが わかってくるのではないでしょうか? その時点でようやく、 質の高い着物を着てみたくなり、 生産者の皆さんに還元できるのだと思います。 生産者の皆さんには、私の考えていることは さぞもどかしく感じることでしょう。 着物人口が増える前に、廃業してしまうと。 でも、現実的には、 コツコツ着物人口を増やしていくしか、 方法はないと思います。 それに、リサイクルせずに捨ててしまったら、 命を賭して着物や帯になってくれたお蚕さんに、 申し訳ないでしょう。 生産者の皆さんのご苦労の報われる日が 一日も早く来るよう、私は常々願っています。 リサイクルも捨てたものではありません。 身丈たっぷりの夏物です。もっとも、 お蚕さんの命はいただいていないようですが 夏物 バラ模様の薄物小紋 リサイクルきもの天陽

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