畏友と悪友
先日の「舟を編む」の余談なんですが、以前、NHKで「ケンボー先生と山田先生」と言うのをやっていました。これも辞書に人生を捧げた二人の先生のお話でしたが、一人は「三省堂国語辞典」を作った見坊豪紀(ひでとし)先生、もうお一人は「神明解国語辞典」を作った山田忠雄先生、二人は東大からの友人で見坊先生が山田先生を辞書作りに誘ったそうです。しかし、辞書作りの第一人者となった二人でしたが見坊先生は辞書鏡論で山田先生は辞書文明批評論…言うなれば、ニュースを読む時に事実のみ伝えるアナウンサーと自分の見解も付け加えるキャスターの違いでしょうか。尊敬しあいながらも辞書に対する見識の違いから以後別々の辞書作りに邁進したと言う話でした・・・一方、私にも辞書ではなく事典にまつわる友人エピソードがあります。高校時代の友人で20代の頃には料理人としてロスで生活しそのままアメリカ永住も考えていた男なんですが、彼が実家で大掃除をしたある日のメール・・友人「お前、フランス料理の百科事典いるか?」私 「俺が見ても分かる本ならな」友人「持って行くが30年前のものだ。買ってから一度も開いてない。。」私 「何だそりゃ!( ̄。 ̄)」友人「百科事典だから為になると思うぜ( ̄▼ ̄*)」私 「為になるのに30年開かなかったとはな。。」友人「そうなんだよ。お前に30年後あげようと思って買っておいたんだよ~」私 「涙が出るほどうれしいね~(=いらねぇ~(;⌒ー⌒))」・・悪友の方が長い付き合いになるのかも・・ですね! ┐(  ̄ー ̄)┌ (群馬 桐生・江戸っ子寿司)