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カテゴリ:歌舞伎
◆通し狂言『曽我梅菊念力弦(そがきょうだいおもいのはりゆみ)』(国立劇場大劇場)
南北作の歌舞伎が復活。菊五郎さんの気合いを感じる。 幕開き直後、密かにファンの市川左十次郎さんが、「はだか参り」の役で、立派な体格を見せていた。眼福。 菊之助くんは、オトナの色気とか、江戸の女の粋な感じが出せるようになってきた。美しい。そして菊五郎さんの演じるワル達、騙されてもいいわ☆と思うくらいかっこいい。 年末に父上を亡くされた尾上松也くんが、タヌキ顔のアホ息子役で出ていた。役者という仕事の厳しさを、彼は今しみじみと感じているだろうなあ。容貌にも恵まれているのだし、是非良い役者になってもらいたい。 しかし、これだけあからさまな入浴シーンがある歌舞伎って珍しいなあ。姫君と腰元達がしゃなしゃなと男湯にやってきて、いきなり脱ぎ始める面白さ。あの衣装はあんな風になってたのか、なるほど~などと思う。 亀蔵さんの、下帯に大小を差した侍が、マヌケでおもしろかった。 刀のすりかえ、夫殺し、入浴シーン、曽我の対面、娘義太夫など、芝居の面白い要素が詰め込まれていて、楽しくてあっという間だった。 ところで、曽我の話は結局どこいっちゃったんでしょう? まあ、楽しかったからいいか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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